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日本代表・敵地バーレーン戦で見たい「絶対に負けられない戦いの“新常識”」とは…先発予想・遠藤航と中山雄太らが重要視する「ベストな選択」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/09/10 17:19
大勝した中国戦の余韻に浸らず、敵地バーレーン戦へ。先発が予想される遠藤航らがピッチでどんな表現をしてくれるか
「主体的にサッカーをやるというところですね。攻撃に関しても、GKからのビルドアップをどうやっていくのかは、常にみんなが試合前の練習で落とし込んでいる。『相手がプレッシャーをこうやってかけてきたら、こうする』と、ある程度みんなが上手くイメージを共有できている。もともと、ボールを動かせるチームで、僕らにポテンシャルはある。そうやって結果が出ているのは、良いことだと思います」
アジアカップのような中立地での試合ではなく、日本が実力を発揮しづらい条件の揃うバーレーンでのアウェーゲームで、あの試合で見せたような相手の守備を崩し切るゴールを決める。そんな成功体験が、チームを成長させる。
何より、2026年の北中米W杯は、酷暑が予想されるなか、南北アメリカ大陸に所属する国のホームゲームのような環境=日本にとってはアウェーの環境で行なわれることを忘れてはいけない。
勝利を目指しつつも、アウェーの地で本番を見すえた困難なミッションに挑戦していく。それが、「絶対に負けられない戦い」での新常識なのだ。
スタメン変更も予想される中で…
果たして、日本の選手たちはそれができるのか。中山の言葉を頭の片隅に置いて、バーレーン戦のミッションを考えてみると、きっとこの試合を楽しめるはずだ。
「イメージはいっぱいできていますけど、やはり、相手ありきなのがサッカーなので。試合に入って何を出せるか。相手が嫌なものを常に選択し続ければなと思います。(バーレーンの)ディフェンスラインのデコボコ具合はすごく感じています。そういうルーズさは確かにあるので、そこをしっかりと突ければ。もし、それを(相手が)改善してくるのであれば、また違った選択をし続ければいいと思います」
3バックの左に中山、両ウイングバックで菅原由勢や前田大然。さらに、バーレーン戦前日練習でピッチへ最初に姿を現した、気合十分の小川航基など、スタメンの大幅入れ替えも予想される中で――注目の"初戦"は日本時間の9月10日の25時にキックオフされる。〈日本代表特集:つづく〉