酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
“交流戦男”の今永昇太や山本由伸、松井裕樹がメジャーに行ったけど「首位打者はセだと牧秀悟。パは?」直近3年データ比較が面白い
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki/Atsushi Hashimoto
posted2024/05/29 11:01
近年の交流戦で圧倒的な存在感だった今永昇太と山本由伸。彼らがメジャーに旅立った今季、誰が“交流戦男”となるだろうか
【投手:規定投球回数以上の防御率5傑】
〈セ・リーグ〉
今永昇太(De)9登5勝0敗64回60振 率1.41
西勇輝(神)9登4勝2敗56.3回43振 率2.09
小川泰弘(ヤ)8登5勝1敗54.2回37振 率2.66
小笠原慎之介(中)9登2勝4敗57回48振 率2.84
戸郷翔征(巨)10登8勝2敗68.8回62振 率3.00
〈パ・リーグ〉
山本由伸(オ)9登7勝1敗69回76振 率1.04
山﨑福也(オ)9登7勝1敗56.8回45振 率1.74
上沢直之(日)10登5勝2敗74.9回63振 率1.92
山岡泰輔(オ)10登3勝2敗60.8回63振 率2.511
加藤貴之(日)11登2勝6敗68回39振 率2.514
打者とは対照的に、防御率はパの方が良い。交流戦は投手力のパvs打撃力のセという図式であることがわかる。
交流戦はペナントの「ゲームチェンジャー」
交流戦最多セーブは昨年まで楽天・松井裕樹の18、続いてロッテ益田直也の17、セではDeNA山﨑康晃、巨人・大勢の9、ホールドはヤクルト清水昇が16、楽天・酒居知史が15をマークしている。
なおDeNAの今永、オリックスの山本、日本ハムの上沢、松井はMLB各球団に移籍し、今年はNPBにいない。昨年の人材流出が大きかったことを改めて思い知る。
交流戦は、ペナントレースの「ゲームチェンジャー」と言える。今季も、面白い化学変化があることを期待したい。