阪神：ドラ1藤浪はMLB、ドラ2北條は戦力外の岐路に

〈阪神タイガース〉
　1位・藤浪晋太郎・投手18歳/大阪桐蔭高◎
　2位・北條史也・内野手18歳/光星学院高
　3位・田面巧二郎・投手22歳/JFE東日本
　4位・小豆畑眞也・捕手24歳/西濃運輸
　5位・金田和之・投手22歳/大阪学院大
　6位・緒方凌介・外野手22歳/東洋大　

高校時代の北條と藤浪　©Hideki Sugiyama

　この年の春夏優勝校、大阪桐蔭の藤浪を見事1位で引き当てる。藤浪は2016年までエース級の活躍だったが、ここから成績が低迷。今年はMLBに挑戦し、荒れ球ながら剛速球でファンを沸かせている。2位の光星学院北條は、甲子園で活躍した注目内野手。2016年には122試合に出場したものの今季一軍出場がなく、戦力外となった。

ロッテ：名リリーフ松永は引退、田村は主力捕手として

〈千葉ロッテマリーンズ〉
　1位・松永昂大・投手24歳/大阪ガス
　2位・川満寛弥・投手21歳/九州共立大
　3位・田村龍弘・捕手18歳/光星学院高◎
　4位・加藤翔平・外野手21歳/上武大◎

　大阪ガスの即戦力左腕・松永を1位で引き当てる。救援で135ホールドを上げるが2020年に引退。3位の光星学院・田村は阪神に進んだ北條とともに甲子園を沸かせ、今はロッテの主力捕手として活躍中。4位上武大の加藤は駿足、両打の外野手。2021年途中に中日に移籍した。

広島：誠也はメジャー、上本は万能性を生かして

〈広島東洋カープ〉
　1位・髙橋大樹・外野手18歳/龍谷大平安高
　2位・鈴木誠也・内野手18歳/二松学舎大附属高◎
　3位・上本崇司・内野手22歳/明治大◎
　4位・下水流昂・外野手24歳/ホンダ
　5位・美間優槻・内野手18歳/鳴門渦潮高
　育成1位・辻空・投手18歳/岐阜城北高
　育成2位・森下宗・外野手21歳/愛知工業大

2015年、カープ時代の鈴木誠也　©Hideki Sugiyama

　東福岡高の森雄大、NTT西日本の増田達至を1位指名で外し、龍谷大平安の髙橋を指名。しかしレギュラー定着できず2021年に戦力外に。2位の二松学舎大附、鈴木は身体能力抜群の外野手として急成長。首位打者2回。2022年にカブスに移籍、今季は規定打席に到達し20本塁打をマーク。3位の明治大・上本は内外野が守れるユーティリティとして活躍。

楽天：ドラ2則本は通算114勝まで積み上げた

〈東北楽天ゴールデンイーグルス〉
　1位・森雄大・投手18歳/東福岡高
　2位・則本昂大・投手22歳/三重中京大◎
　3位・大塚尚仁・投手18歳/九州学院高
　4位・下妻貴寛・捕手18歳/酒田南高
　5位・島井寛仁・外野手22歳/熊本ゴールデンラークス
　6位・柿沢貴裕・投手18歳/神村学園高
　育成1位・宮川将・投手22歳/大阪体育大

則本は楽天のエース格として屋台骨になり続けている　©Hideki Sugiyama

　超高校級の大型左腕、東福岡高の森を引き当てるも、左腕の血行障害で3勝に終わる。しかし2位の三重中京大・則本が、闘志満々のマウンドでいきなり15勝を挙げ新人王。田中将大がMLBに移籍した後、エースとして114勝を挙げている。

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