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「就活を本気でやらせてください」サッカー日本代表・森下龍矢は“損保業界”を目指していた…明大生が内定を辞退してJリーガーになるまで
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byYudai Emmei
posted2023/08/04 11:01
8月3日発売のNumber1078号の取材で就活の秘話を語ってくれた名古屋グランパスの森下。プロサッカー選手も目指しながらの就活とはどのようなものだったのか
『森下龍矢選手(明治大学)2020シーズン 新加入内定のお知らせ』
森下龍矢はプロサッカー選手となってからも、「突破力」を存分に発揮している。サガン鳥栖では1年目から33試合に出場し、3得点。“ポスト長友”としての期待も大きく、U-23日本代表にも招集された。プロ2年目の2021年には名古屋へ完全移籍。圧倒的な運動量とハードな守備、鋭いドリブルを武器に、今季は左右のウイングバックとして優勝争いを繰り広げるチームの原動力となっている。
代表選手としてピッチ脇の「MS&AD」前を駆け抜ける
そして6月15日には、ついにA代表デビュー。ピッチ脇に設置された日本代表のサポーティングカンパニー「三井住友海上(MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社)」の看板の前を駆け抜けた。
夏真っ盛り。大学3年生にとっては、就職活動の準備に追われる時期だ。インタビューの最後に、森下がそんな就活生読者に向けて、面接でのポイントをアドバイスしてくれた。
就活生に送る面接のアドバイス
「笑顔。とにかく笑顔です。だって、死んだ魚のような目をした新卒学生を採用したいとは思わないじゃないですか。たとえ質問にうまく答えられなくても、ポジティブに、笑顔で。まずはこれができれば、きっとかわいがられると思います」
もしも就活に悩み、壁にぶつかったら、豊田スタジアムに足を運ぶといい。たとえミスをしてもポジティブに、全力でピッチを走り続ける背番号17の姿から、「突破」へのヒントが見つかるかもしれない。
森下龍矢Ryoya Morishita
1997年4月11日、静岡県生まれ。磐田の下部組織で育ち、明大時代にユニバーシアードで優勝。2020年にサガン鳥栖へ加入し、1年目から33試合に出場した。2021年に名古屋グランパスへ移籍し、今年6月に日本代表デビュー。170cm、69kg
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