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三笘薫が来季参戦EL決勝がアツかった…「オレたちほどこの大会を愛している者はいない」迷走セビージャを栄光に導いた“乾貴士の恩師62歳”
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byGetty Images
posted2023/06/03 17:00
ヘスス・ナバス、ラキティッチらとセビージャにELトロフィーをもたらしたメンディリバル監督(左端)。エイバル時代には乾貴士と戦った時期もある
モウリーニョが“初めて決勝で敗者になった日”
一方、ローマのモウリーニョ監督は「過去5度の欧州カップ戦決勝で勝った時と同じくらい、選手たちを誇りに思っている」と言った。一年目の昨季にヨーロッパカンファレンスリーグを獲得し、ローマに14年ぶりのトロフィーを届けた現在60歳のポルトガル人指揮官は、UFEA主催大会の決勝で初めて敗軍の将となった。
おそらく、今回は相手が悪かったと言うこともできるだろう。7回目の決勝で7度目の優勝(次点はインテルなどの3度)を決めたセビージャは、この大会の勝ち方を熟知している。いやそれよりも、最大の勝因は関わるすべての人の強烈な願いだったか。
「全員で困難に立ち向かい、すべてを出し尽くした」とナバスは言った。「ファンが僕らを奮い立たせてくれたよ。僕たちはまた歴史を作った。偉大なチームのひとつとして」
近年の決勝の試合内容で言えば、CLにも劣らないこの大会。昨季は鎌田大地と長谷部誠を擁するアイントラハト・フランクフルトが制し、2002年には小野伸二がフェイエノールトの優勝に貢献しているように、日本人選手とも縁がある。そして来シーズンは、三笘薫とブライトン&ホーヴ・アルビオンの初挑戦も始まる。
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