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プレミア“真夏の移籍市場”が熱い!
マンUが狙うサンチョ、クリバリー。

posted2020/08/19 11:50

 
プレミア“真夏の移籍市場”が熱い!マンUが狙うサンチョ、クリバリー。<Number Web> photograph by Getty Images

ドルトムントで一躍名を上げたサンチョ。復権を期す“赤い悪魔”の一員となるか、移籍市場動向から目が離せない。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 8月半ばのイングランドは、例年ならそろそろ夏も終わり。朝夕は肌寒く、秋の到来を感じさせるようになる。同時に、プレミアリーグの新たなシーズンも幕を開ける。

 ところが今年は30度台の異例の夏日が続く。そして、新型コロナウイルスがもたらした非常事態が終わっていないサッカー界も、 アーセナルがミケル・アルテタ新体制下で初タイトルを獲得した8月1日のFAカップ決勝と、フルアムがプレミア復帰を果たした4日の2部プレーオフ決勝で、ようやく国内の2019-20シーズンが終了したところだ。

 そのため、当初は遅くとも9月頭には閉まるはずだった今夏の移籍市場も、7月27日にオープンしたばかり。10月16日が最終日となるが、最後の12日間は下部リーグとの国内移籍に限られるため、本格的な補強は昨年よりも2週間半ほど短く、約10週間。しかも、9月12日の2020-21シーズン開幕までは7週間弱しかない状況下で、プレミア各クラブのフロント陣が忙しい夏を過ごしている。

“1億ポンド級”の噂話は絶えないが。

 メディアでは、マンチェスター・ユナイテッドによる1億ポンド(約140億円)台でのジェイドン・サンチョ(ドルトムント)獲得や、マンチェスター・シティの2億ポンド(約280億円)でのハリー・ケイン(トッテナム)強奪といった噂が絶えない。

 今夏の開催期間が決まった7月中旬の時点では、移籍市場の下火が予想された。クラブ財政面のダメージにより、売り手が移籍金の要求レベルを下げたとしても、それ以上に買い手の購買意欲が低下しているのではないか危惧されたためだ。

 一般的なビジネス常識の範疇外と言われるプレミアのクラブ経営も、コロナ禍では例外とはなり得ないということになる。

 確かに、20クラブ合計14億1000万ポンド(約1974億円)を記録した昨夏の再現はないと思われる。トッテナムのように、昨年開場した6万2000人収容の新スタジアムに観客を入れられない事情もある。英国政府から企業支援金を受け取っているクラブでは、大手を振って移籍市場に資金を投じるわけにもいかないのだ。

【次ページ】 マンUの金銭的体力は十分。

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