「大学3年生だけど1位指名したい」昨秋プロ野球スカウトが語った逸材＆大阪桐蔭エースは「プロ即戦力級」…2023年“ドラ1候補の30人”とは？

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　#3に引き続き、「今年のドラフト1位候補30人」大学生21人を、最後に高校生6人を紹介していく（選手の登場順は、所属チーム＆所属リーグを北からたどっている）。

【ドラ1候補・大学生編18】谷脇弘起・投手・立命館大（那賀高）・185cm86kg・右投左打

　高校3年夏の和歌山県大会は準優勝で6試合66奪三振。今も県レコードになっている「ドクターK」ぶりは、そのまま大学でも発揮され、昨秋リーグ戦では30イニング1/3で33奪三振。快速球がその勢いのまま地面に突き刺さるようなタテのスライダーと、打者の「奥行き」を利用できるフワッとしたチェンジアップ効果のスライダーで、三振の山を築く。強烈なバックスピンの効いた速球は、短いイニングならコンスタントに140キロ台後半。本人も絶対的自信を持つ「切り札」の持ち主、どちらかというと瞬発力系の守護神タイプか。

　未来予想図／増田達至（西武）

【ドラ1候補・大学生編19】上田大河・投手・大阪商業大（大商大高）・182cm86kg・右投右打

　昨秋ドラフトの時、あるスカウトが人材不足を嘆いた。「もし大商大の上田がいれば、3年生でも間違いなく1位。すぐ使えます！」。152キロまで出力できて、アベレージ145キロ前後の速球はプロ一流クラスの2400回転の生命力。カーブ、カットボールとカウント球があり、タテのスライダーにフォークは勝負球になる。今春リーグ初戦は95球完封の制球力とムダ球のなさ。熱投が身上……燃え過ぎて失投を痛打されることもあるが、間違いのないローテーション候補だ。

　未来予想図／高橋光成（西武）

【ドラ1候補・大学生編19】上田大河・投手・大阪商業大（大商大高）・182cm86kg・右投右打　©JIJI PRESS

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【ドラ1候補・大学生編20】高太一・投手・大阪商業大（広陵高）・180cm80kg・左投左打

　河野佳（現・広島）、石原勇輝（明治大のドラフト候補左腕）と同期だった高校時は3、4番手だったと聞くが、若者のちょっと先なんて、ほんとにわからない。3年経ったら、ドラフト上位候補だ。140キロ前半でも2400回転を超えることもあるホップ成分抜群の速球に、落差の大きなカーブが使える。昨秋リーグ戦、先発炎上で緊急リリーフの8イニングを1安打、わずか73球で抑えた快投は圧巻だった。3ボール一度もなし……快速左腕なのに制球に破綻がないのは、間違いなく高いポイント。2年秋リーグ戦から昨秋までの3季、通算防御率1点台のコンスタントさがプロ注目の証しだ。

　未来予想図／大野雄大（中日）

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