ロッテドラ1投手が語った「僕よりも素質がある」大学生とは？ これが2023年“ドラ1候補の30人”…「大谷翔平のスイーパーを思い出す」ピッチャーも

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　#2に引き続き、「今年のドラフト1位候補30人」大学生21人を紹介していく（選手の登場順は、所属チーム＆所属リーグを北からたどっている）。

【ドラ1候補・大学生編8】常廣羽也斗・投手・青山学院大（大分舞鶴高）・180cm73kg・右投右打

　昨春リーグ戦で初めて見た時の衝撃が強烈だった。スラリとしたユニフォームのシルエット。我流でくせのないスマートなオーバーハンドから投げ下ろす150キロ前後の快速球が、右打者の外角低めにたて続けにきまる。カットボールとスライダーでカウントを作り、快速球とフォークを勝負球に。こんなピッチャーがいたんだ……今の技量も文句なしだったが、それ以上に、隠し持った伸びしろに胸が躍った。筋トレと食事でゴツゴツした感じの投手が増えつつある中で、見るからに「投手」。マウンドの立ち振舞いに気品すら感じる。淡々と投げているようだが、ピンチでのマウンドさばきを見ると、内在する「キバ」はかなり鋭いはず。典型的な「外柔内剛」、やはり「投手」だ。

　未来予想図／岸孝之（楽天）

【ドラ1候補・大学生編9】下村海翔・投手・青山学院大（九州国際大付高）・174cm73kg・右投右打

　同期・常廣羽也斗がひと足早く注目された中で、右肘の手術からの長いブランクを経て、今季2本柱の一角に台頭。落下スピード十分のカーブでサッとカウントをとり、“80％力感”の腕の振りからでも140キロ後半の速球で追い込み、カットボールとスプリットで凡打の山を築く。ストライクゾーンすべてを駆使して勝負できる制球力と無類のファイティングスピリットはプロで十分戦力になる。

　未来予想図／栗林良吏（広島）

【ドラ1候補・大学生編10】草加勝・投手・亜細亜大（創志学園高）・182cm80kg・右投右打

　創志学園高・西純矢投手（現・阪神）の全力投球を受けた後、長澤宏行監督（当時）が「彼の速球の質は本物です」と推してくれたのがこの草加投手。その時に受けたきれいなフォーシームのバックスピンは今、アベレージ145キロ前後の快速球になった。カーブ、スライダー、フォークを交えて、ピンチになるほどゾーンが低くなるから失点が最小限で、今春リーグ戦前半で4完封をマーク。5秒8、遠投115m……身体能力抜群で、まだまだ速くなる。

　未来予想図／涌井秀章（中日）

【ドラ1候補・大学生編10】草加勝・投手・亜細亜大（創志学園高）・182cm80kg・右投右打　©JIJI PRESS

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