【ドラ1候補・大学生編21】木村仁・投手・九州共立大（北九州高）・181cm92kg・右投右打

　昨春、打球直撃で右腕尺骨骨折。そこからのおよそ1年を棒に振ったが、この春の復活具合がすさまじい。リーグ開幕戦で先発の4回を9奪三振。日本経済大戦では3安打18奪三振完封の快投。グラブサイドの使い方をコンパクトにしてフォームが安定し、ボール先行のカウントでも、サッと立て直す。わかっていても空振り……と相手打者が嘆く150キロ前後の速球は「生きた球質」で、スプリットという切り札も兼備。今の勢いが秋にも続けば、一気に1位候補台頭も。

　未来予想図／大瀬良大地（広島）

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　最後は高校生6名を紹介する。

【ドラ1候補・高校生編1】佐々木麟太郎・内野手・花巻東高・184cm113kg・右投左打

　まず驚いたのが、1年秋の明治神宮大会。誰もが彼の本塁打だけを見に来ているその場で、打った瞬間「！」のライトスタンド中段弾。もっと驚いたのは、警戒された2戦目以降で、変化球攻めに強烈センター返しで立ち向かった負けじ魂と高度な実戦力には舌を巻いた。たしかに昨夏、今春の「甲子園」を逸しているので、存在感が小さくなっているようだ。しかし、安打欲しさの手先の打に走らず、三振恐れぬ渾身のフルスイングから真っすぐ距離を出せる長打力の非凡さは、間違いなく高校No.1。付け加えれば、内野手としてのフィールディングにも「野球上手」の身のこなしが光る。

　未来予想図／村上宗隆（ヤクルト）

【ドラ1候補・高校生編1】佐々木麟太郎・内野手・花巻東高・184cm113kg・右投左打　©JIJI PRESS

【ドラ1候補・高校生編2】萩宗久・外野手・横浜高・185cm83kg・右投右打

　50m6秒0、遠投110m……走れて守れて、バットが振れる右打ちの野手。ここ数年、需要急上昇のカテゴリーにぴったり。加えて、無類の練習熱心と、勝負所や大舞台で本領発揮の勝負根性。なかなか見つからない心身の逞しさを持った若者だ。タイミングが合えば場外の長打力に、投手の代わりばなにウェイティングサークルできっちりタイミングを計り、初球をドンピシャのジャストミート。隙のない怖い打者になってきた。

　未来予想図／秋山幸二（元・西武ほか）

【ドラ1候補・高校生編2】萩宗久・外野手・横浜高・185cm83kg・右投右打　©JIJI PRESS

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