【ドラ1候補・大学生編15】磯貝和賢・投手・中京大（中部大一高）・185cm97kg・右投右打

　三浦大輝（現・西武）、漢人友也（現・ホンダ鈴鹿）……2人のプロ注目の怪腕が控えていた昨季の中京大で、「いちばんえげつないストレートを投げるのは、間違いなく磯貝。潜在能力は比較にならない」と指導陣が楽しみにしていた剛腕。当時の肘の故障も回復し、春のリーグ戦では早速150キロ前後の速球を繰り出して、持ち前のパワーで圧倒。打者目線でボールがズームアップしてくるような球質。インパクトでの破壊力はモノが違う。熱烈プロ志望を、秋までに「成果」に結びつける。

　未来予想図／山下舜平大（オリックス）

【ドラ1候補・大学生編16】松本凌人・投手・名城大（神戸国際大付高）・183cm90kg・右投右打

　抜群の馬力で攻め立てる本格派の投球……サイドハンドなのが稀少価値だ。上体を大きくひねってから左足を上げて踏み込む独特のアクションから最速153キロ、アベレージ145キロ前後の剛速球にカットボール、高速スライダー、ツーシームにパームボールまで操る。ストライクゾーンの中で暴れるから余計打ちにくい球筋。プロの狭いストライクゾーンにマッチできれば大きな戦力になる。

　未来予想図／大勢（巨人）

【ドラ1候補・大学生編17】真野凜風・投手・同志社大（天理高）・187cm81kg・右投右打

　これが、大学から硬球を握った投手の指先感覚なのか。アベレージ140キロ前半、最速152キロの速球で両サイドを突けて、スライダー、カーブ、フォークにシュートを構えたミットにきめる。これだけ長身のオーバーハンドなのに、はっきりした投げ損じがほとんどないのは驚き。制球力はプロで勝負できるレベルだ。特に、真横に曲がるスライダーは大谷翔平の「スイーパー」と同軌道で、左打者にも右打者にもシュートが使えるのは大きなアドバンテージ。セットポジションで長く持ったり、クイックで投げたり、打者との間合いにもバリエーションをつけ、投げる前に一度、打者と「勝負」している。天理高では特進コースで、軟式野球に取り組んでいた。

　未来予想図／大貫晋一（横浜DeNA）

＜#4へ続く＞