【ドラ1候補・大学生編11】武内夏暉・投手・国學院大（八幡南高）・185cm83kg・左投左打

　程よく「我流」の匂いが残る投球フォームが、逆にリリースの見にくさとタイミングの難しさを生む。140キロ前半でもホームベース上での強さ抜群の速球で打者を圧倒しながら、チェンジアップ、カーブ、ツーシームでタイミングを外す。「打ちにくさ」なら候補No.1。泰然自若としたマウンドでの支配感が頼もしい。

　未来予想図／山本昌（元・中日）

【ドラ1候補・大学生編11】武内夏暉・投手・国學院大（八幡南高）・185cm83kg・左投左打　©JIJI PRESS

【ドラ1候補・大学生編12】西舘昂汰・投手・専修大（筑陽学園高）・188cm92kg・右投右打

「素質は僕より間違いなく上。野球に対する取り組み方が変わったんで、よくなりますよ。はい、僕の後釜です」去年の今ごろ、エース菊地吏玖（昨年、千葉ロッテ1位指名）が楽しみにしていた、その通りの成長。投げ下ろす速球は145キロ前後をコンスタントにマークし、球威と角度でバットを粉砕。高校時から定評のタテ・ヨコのスライダーにチェンジアップ。当時バッテリーを組んだ上武大・進藤勇也捕手とプロで再結成もあるか。

　未来予想図／森下暢仁（広島）

【ドラ1候補・大学生編12】西舘昂汰・投手・専修大（筑陽学園高）・188cm92kg・右投右打　※写真は筑陽学園高時代　©JIJI PRESS

【ドラ1候補・大学生編13】西舘勇陽・投手・中央大（花巻東高）・183cm79kg・右投右打

　逸材ひしめく「候補」たちの中で、それでも1位指名重複確実と見る「2023ドラフト」の目玉の1人。アベレージ140キロ台後半、150キロ台も当たり前のように続けて、勝負球に140キロ台前半の高速カットボールと高速フォーク。「オレが投げずに誰が投げる！」の気概もあり、ピンチの救援も志願で登板。セットからのクイックがハマって球速アップと聞くが、今春はなぜか痛打も何度か。クイック投法が投げ急ぎ傾向を生んで、コースの甘さになっていなければよいが……。

　未来予想図／高橋宏斗（中日）

【ドラ1候補・大学生編13】西舘勇陽・投手・中央大（花巻東高）・183cm79kg・右投右打　※写真は花巻東高時代　©JIJI PRESS

【ドラ1候補・大学生編14】細野晴希・投手・東洋大（東亜学園高）・180cm85kg・左投左打

　高校時は端正なフォームで投げる「好投手」だった左腕。3年が経ち、球速アベレージを10キロ近くアップ。学生球界トップクラスの存在に台頭するのだから、若者の成長力には本当に驚かされる。球速ばかりが話題になるが、持ち味の本質はタテ・ヨコのスライダー。そしてスプリットなのか……沈む系で組み立てる緩急の打ちにくさのほうだ。好調時の軽く投げる感じの150キロ前後で、左打者のふところを突ける意欲と技術を身につけたら……ドラフトまでの「宿題」はその一点だ。

　未来予想図／石田健大（横浜DeNA）

【ドラ1候補・大学生編14】細野晴希・投手・東洋大（東亜学園高）・180cm85kg・左投左打　©JIJI PRESS

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