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「WBC後遺症」と戦う侍投手陣のリアル…ヤクルト・石井弘寿コーチは「感覚のズレは数値にも出ている」自身は第1回大会のケガで手術
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/05/01 11:01
激戦に次ぐ激戦を制した侍ジャパン。戦いの代償を最小限にするためにもプロ野球の現場は試行錯誤している
現役引退後は自身の怪我との戦いやリハビリでの経験を生かし、ヤクルトで二軍育成コーチなどをつとめた後、2017年から一軍を任されている。WBCを境に投手としての野球人生は暗転したが、その苦闘は糧となって指導者としての道に生きている。あの怪我から17年、自身が預かる投手陣からWBCの大舞台に送り出す左腕投手が出たことも、運命的な巡り合わせだ。
「選手の野球人生にとっていい方向に…」
「長いことリハビリをやらせてもらったからこそ、今こうしてコーチもやらせてもらっている。野球界の価値観が選手の野球人生にとっていい方向に変わっていることは僕にとっても本当に嬉しいことです。色々なことはあったけれど、日本の野球が少しでもいい方向に進むのであればそれが生かされているんだと思えるからね」
激戦の後。侍戦士たちが帰還したプロ野球の現場は、過去の苦い経験も糧に試行錯誤を続けている。
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