月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
「捨てられたのではない。選ばれたのだ」WBC人気継続中のプロ野球で、一際輝く“現役ドラフト”選手たち
posted2023/05/01 06:00
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph by
JIJI PRESS
4月のスポーツ新聞を読んでいるとあるキーワードが浮かびました。
それは、「帰ってきた」です。
今季から新型コロナウイルス感染対策が緩和され、プロ野球の公式戦では4年ぶりに声出し応援が解禁。球場に日常が帰ってきた。そしてあの選手たちも帰ってきた。3月におこなわれたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表選手である。代表チームで経験したことは宝になったのか、さらに進化した選手たちの活躍で紙面はにぎやかだった。たとえば4月22日のサンケイスポーツを見てみよう。
『ただいまっ今永』
『無双すぎ朗希』
『奎二で燕セ最速10勝』
4月21日、“ラストサムライ”として今季初登板を果たしたDeNA今永昇太投手は『今季初登板でカンペキ101球』。ロッテ・佐々木朗希投手はこの時点で3戦20イニング無失点3連勝。ヤクルトの高橋奎二投手は今季2勝目を挙げた。『「史上最強侍」の名に偽りなし!!』という見出しもあった。
スポニチは『“ラスト侍”今永だ!朗希だ!高橋だ!3人の先発侍が計21イニング無失点の貫禄 侍未勝利はあと1人』(4月21日・WEB)。
《これでWBCに参加した日米併せた先発侍で白星をつかんでいないのは日本ハムの伊藤大海だけ(3登板0勝2敗)となった。》
侍未勝利はあと1人って言われると焦るでしょうがそのうち「帰ってくる」はず。
カッコ良すぎる元メジャーリーガー
「帰ってきた」でいうとこちらの選手も目立っている。
『ロッテ・澤村拓一が披露!腕組みパフォが話題「サワムラーナ」「カッコ良すぎる」「本家より好き」』(デイリースポーツ4月15日)
メジャーから千葉ロッテに帰ってきた澤村拓一投手。この日の試合では9回2死でオリックスのゴンザレスを中飛に仕留めたのだが、中堅へと舞う飛球を両腕を組んた“アロザレーナポーズ”で見守り、喜びを表現したのである。