星　WBC効果もあって、ますます人気が高まってきていますね。ただ、もう一つ、この3人のモデルに加え、人気急上昇中の型があるんです。それはプロ2年目、日本ハムのショートの上川畑大悟選手のものです。プロではまだまだこれからの選手ですが、彼はNTT東日本時代、守備力で鳴らした選手でした。なので、社会人プレーヤーを中心に、彼が愛用している「156型」というモデルも今、大人気です。あと、テレビでは気づかなかったと思うのですが、この春から、じつは新色のグラブが出始めていたんです。

――赤系ブーム、ベージュ系ブームに次ぐ新色ですか。気づきませんでしたね。

星　東北や専大松戸のピッチャーがネイビーっぽいグラブをつけていたんです。高校野球のグラブは赤もそうですが、紺色は禁止カラーです。なので、ミズノはこの春から「ミッドナイト」という色として販売を始めました。黒はOKですから。あくまで黒だという主張なのだと思います。ゼットも「ナイトブラック」というネイビー系の新色を出したのですが、現状、こちらはオーダーグラブ用のカラーになっています。ミズノもゼットも間近で見ると明らかに紺ですね。

ミズノは「ミッドナイト」、ゼットは「ナイトブラック」として新色グラブを売り出し始めた　

――何年か前の星さんの予想が当たりましたね。ベージュ色のグラブの次は「深海ブラック」みたいな名前を付けて青っぽいグラブを出してくるんじゃないかと話していましたもんね。

星　赤系のグラブも、ミズノが「スプレンディッドオレンジ」と主張し、高野連の審査をパスしたという事例がありましたからね。ミズノがこの春、新色を出すという情報は各メーカーともつかんでいたと思うんです。でも結果的に、この2つのメーカーしか出せなかったということは、間に合わなかったか、通らなかったんでしょうね。一部メーカーのネイビー系のグラブはNGが出たと聞いています。

東北高ピッチャーのハッブス大起。ミズノの新色のグラブを着用　©JIJI PRESS

ニューバランスの高校野球グラブ、なぜ日本で発売されない？

――紺過ぎる、と。

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