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佐々木朗希の37球に侍ジャパン投手陣が熱視線!「あの年齢で凄い」ダルビッシュも絶賛した投球内容とは…3・11WBC初先発が確定的なワケ
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/02/20 17:30
WBC日本代表の合宿3日目、ブルペンで39球を投げた佐々木朗希。捕手の甲斐やダルビッシュらがその投球を絶賛した
「僕も何度か対戦していますけど、イメージしていたスライダーよりはるかに良かった。こんな凄いスライダーがあるんかなと思ったので、最初に(本人に)話はしました」
ダルビッシュによるピッチング分析
ダルビッシュはさらに沖縄でのヤクルトと練習試合のピッチングの分析も披露。
「春のキャンプであるにもかかわらず、3ボール2ストライクからスプリットを投げたりとか、そういうところってなかなかできない。あの年齢でできるのが凄いなと思います」
すでにこの21歳が、完成型に近いところまできていることを保証した。
佐々木本人はこの日の37球を「ストレートは指のかかりが良くなかったり、フォークは抜けが良くなかったりだった」と分析。また昨年のオーストラリアとの強化試合で指摘のあったWBCで使用するメジャー球への対応にも配慮。「試合になったら途中で新しいボールがくる。それに慣れるように」と途中でボールを交換するなど、様々なケースを想定した内容だったことを語っている。
着々と進むWBCデビュー戦への準備。
「チームのために自分ができることを頑張るということだけですね」
3・11チェコ戦での先発の可能性を問われて、佐々木は静かにこう思いを語った。
マウンドではピッチングに集中する。そしてチェコ戦をきっちり勝ちきることこそが、自分自身と被災した人々へのメッセージとなるはずだ。
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