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「三笘さん、解説させてくれてありがとう」三笘薫の新語で話題…鄭大世に聞く“ミトマ無双の楽しみ方”「韓国でも『ミトマ』は注目の的」 

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鄭大世

鄭大世Chong Tese

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posted2023/02/11 17:00

「三笘さん、解説させてくれてありがとう」三笘薫の新語で話題…鄭大世に聞く“ミトマ無双の楽しみ方”「韓国でも『ミトマ』は注目の的」<Number Web> photograph by Getty Images

現地時間2月4日に行われた第22節のボーンマス戦で決勝ゴールを決めた三笘薫。鄭大世さんが解説を担当した試合では「3戦連発」となった

 僕が解説時に使うフレーズも、一部で話題になっているらしいですね。最初にエバートン戦で「ミトマジック」って口にしたときは、完全にその場の勢いで出た言葉だったんですよ。そしたら実況の永田(実)さんが「いいフレーズ」と言ってくださったので、いろいろと仕込んで解説に臨むようになりました。最近も「ミトマらない」とか「ミトマってる」とか、あざといくらいに推しに推していますね。ただ、狙いすぎなのかスタジオではあまりウケがよくない(笑)。解説者としてまだまだ経験が浅いですし、「いまのは喋りすぎ」「これはちょっと狙いすぎたな」とか、いつも反省の連続です。

 解説をするうえで心がけているのは、なによりもまず目の前の試合を楽しむこと。なんなら、視聴者のなかで一番楽しもうと。それくらい自分が楽しめれば、そのぶんみなさんにも楽しんでもらえる。結果としてポジティブなサイクルが生まれていくんじゃないかと思っています。

 もともとの性格が結構ふざけてしまうタイプなので、戸田和幸さんや林陵平みたいな、落ち着いた感じの解説は向いていないんですよ(笑)。解説を通じて僕のお調子者なところを楽しんでもらえているなら、それはすごく嬉しいこと。もちろん、技術的・戦術的な話もしっかり真面目にやらせてもらいます。同時に、「スゴい」とか「ヤバい」みたいな素直な感情も出していきたい。本当にただのサッカーファンの、酒を飲んだおじさんみたいな(笑)。

 解説者としてヒントをもらえたのが、カタールW杯での本田圭佑です。まったく型にはまらないというか、もう自由すぎたじゃないですか。あれを見て「本田めちゃおもろいやん。僕も自由にやろう」と。だから若干、本田と被っているところはあるかもしれない(笑)。

 加えて、言語化は昔から得意な方だと思うので、いろいろなボキャブラリーを駆使しながら自分らしく話そう、と。もちろんサッカー界の専門用語や共通言語はあるけれど、二番煎じみたいな言葉だけを使って解説しても面白くないので。今後もチャンスがあれば、新たな“ミトマワード”を開発したいと思います。

(構成/Number Web編集部)

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