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美しい腹筋が話題に…三笘薫25歳が明かす“筋トレの中身”「週2回ジムで、スクワットは100kg超を5回…大谷翔平さんレベルではないですよ」
posted2023/02/05 11:09
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph by
AFLO
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「週2回、個人でジムトレーニングをやっています」
すでに三笘は10月29日のチェルシー戦でプレミア初先発を果たし、続くウォルバーハンプトン戦で初ゴールを決めて飛躍の兆しを見せていたものの、W杯後はさらに一段階上のパフォーマンスを見せている。
いったいW杯で何が変わったのだろう?
三笘は「信頼」を理由にあげた。
「自分の準備の仕方は特に変わってないんですが、チーム内の信頼度が変わったイメージがありますね。W杯を見て『意外とやれる』ということで、デゼルビ監督からの信頼も大きくなったと感じています」
ただし周囲の目が変わっても、三笘は浮かれていなかった。プロ入団からわずか2年半でプレミアに到達したルーティンを崩していない。
「筋肉の出力を上げるために、週2回、個人でジムトレーニングをやっています。ブライトンはチームとしての筋トレはないんでね。大学時代からやっているメニューや、基本的なスクワットや懸垂など。重い重量を少ない回数でやる。と言っても大谷翔平さんのような特別な重さをあげているわけではないですよ。スクワットは100kg超を5回くらい。まあ、大谷さんみたいな重量をあげられるのに越したことはないので、将来的にはそこに近づけていきたいです」
大谷翔平はデッドリフトで225kgをあげる動画を公開して話題になった。競技特性が違うため単純に比較できないが、三笘が同じコンセプトを掲げているのは間違いない。
大学2年時に体重は66kgだったが、段階的に増やしていき、今季開幕時は73kgに増加。サッカー界には「ジムトレーニングをすると動きのキレがなくなる」という迷信があるが、三笘は大学時代に効果を感じ、現在は個人でパフォーマンスコーチと契約しているほどだ。
「目標は75kgですが、やせやすい体質なので試行錯誤が続いていますね。今は71kgくらいまで落ちてしまっている。ただ、自ずと食事の意識が高まるので、この体質をポジティブに捉えていますよ」
パフォーマンスコーチだけでなく、管理栄養士とも契約しており、そのサポート体制は「チーム三笘」と呼ばれている。睡眠時間、疲労度、練習強度などについて随時連携をとり、練習量が多い日は食べる量を増やすといった繊細な取り組みを続けている。
「数字は明かせません(笑)」
データ分析もルーティンのひとつだ。走行距離などのGPSデータについて、パフォーマンスコーチからフィードバックを受けて毎試合数字と向き合っている。