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「三笘さん、解説させてくれてありがとう」三笘薫の新語で話題…鄭大世に聞く“ミトマ無双の楽しみ方”「韓国でも『ミトマ』は注目の的」 

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鄭大世

鄭大世Chong Tese

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posted2023/02/11 17:00

「三笘さん、解説させてくれてありがとう」三笘薫の新語で話題…鄭大世に聞く“ミトマ無双の楽しみ方”「韓国でも『ミトマ』は注目の的」<Number Web> photograph by Getty Images

現地時間2月4日に行われた第22節のボーンマス戦で決勝ゴールを決めた三笘薫。鄭大世さんが解説を担当した試合では「3戦連発」となった

小学生の三笘薫が生で目撃した鄭大世のゴール

 余談なんですけど、三笘に関するちょっとした自慢話があるんですよ。

 フロンターレ時代の2009年、大宮アルディージャ戦(第29節、10月17日)で一緒に記念撮影をしたU-12の選手のなかに、小学生時代の三笘薫がいたんです。その試合で僕は2ゴールを決めることができた。「世界のミトマ」が純粋でまっさらな小学生だったころに、生で見た鄭大世というFWがなんらかのインパクトを残せたと考えたら……正直ちょっと鼻が高いですね(笑)。

 ちなみに僕はいま韓国を拠点に活動しているんですが、こっちでも「ミトマ」は注目の的ですよ。「ミトマはスゴい」とか「ミトマはどんな選手?」とか、めちゃくちゃ「ミトマ」って名前を耳にしますね。

 もちろん三笘には世界的なビッグクラブに入ってほしいです。「どこまでいけるか」という意味では、全盛期の香川真司を見ている感じに近いですね。ただ、壁にぶち当たるタイミングは絶対にやってくる。今後、相手は確実に「ミトマを試合から消す」という狙いをもってプレーするはずなので、ボーンマス戦のような試合が増えてくると思います。

 それでも、いまのようにサッカーを楽しむことができるかどうか。単にサッカーを「する」のではなく、英語の「プレー」、ドイツ語の「シュピーレン」、ポルトガル語の「ジョガール」……つまりは「遊ぶ、楽しむ」というニュアンスです。どんな状況でもエンジョイできていれば、自然と壁の方からどいてくれるんじゃないでしょうか。素晴らしい能力を持っていることは、もはや誰の目にも明らかですから。

解説試合で3戦連発「僕のおかげではない(笑)」

 ここ最近、たまたま僕が解説を担当したブライトンの試合(第19節エバートン戦、第21節レスター戦、第22節ボーンマス戦)で三笘が毎回ゴールを決めてくれていて、ちょっとした“幸運の置物”みたいになっているんですよね。正直めちゃくちゃ嬉しいですけど、言うまでもなく僕のおかげではまったくない(笑)。僕からすれば、ただただ「三笘さん、いつも決めてくれてありがとう。解説させてくれてありがとう」ですよ。

【次ページ】 “ミトマ新語”が話題に…解説のヒントは本田圭佑?

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