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「鎌田大地がやるのも面白い」岡崎慎司が語った日本代表“これからのキャプテン像”とは?「ベテランにやってほしくない」と考える理由
posted2023/01/19 11:16
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Getty Images/Takuya Sugiyama
昨年8月、ベルギーのシント・トロイデンへ移籍した岡崎慎司は、本来のFWではなく、中盤を主戦場にしながらも、ほぼすべての試合で先発出場を続けている。同クラブの林大地や橋岡大樹といった若いチームメイトとともにW杯の日本代表戦を見ていたという岡崎は、ベテランの自分とは異なる彼らの悔しさを感じ取れたことが有意義だったと話した。
36歳になったいま、岡崎は現役としてどんなモチベーションでプレーを続けているのか。そして自身もメンバー入りを目指した日本代表の戦いぶりから、何を感じ取ったのか。現在の心境をストレートに言語化してもらった。(全3回の2回目/#1、#3へ)
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ベルギーで見つけた「ストライカーとは違う楽しみ」
――シント・トロイデンでは、欠かせない戦力としてフル出場が続いています。
「もともとはFWだったんですが、昨年11月くらいから、中盤での起用が続いています。インサイドハーフというポジションで、違う楽しみを感じるようになりました。ストライカーとしての結果を求めていたときは、キープ力や守備面だけでは評価は得られないので、とにかく得点を取れるポジションに入ることが最優先だった。でも、今はチームがいかにうまく機能するかを最優先に考えています。ストライカーをやっていても意識はしていたけれど、今はそのことに集中できる。サッカーの楽しさを味わえている側面もあると感じます」
――自分の得点に囚われなくてよいという“自由”もある、と。
「はい。でも同時に、自分が常に持っていた『ヨーロッパでストライカーとして勝負したい』という気持ちを考えると、どこへ向かっていくんだろうか、と思うこともあります(笑)。ただ、いろんなポジションを高い基準でできる選手として評価を得ているというのも悪い話ではない。最近はそう考えることが増えてきましたね」