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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
中村憲剛がカタール帰りの代表選手に聞いた「クロアチアが一番イヤだった」は何を意味しているのか?「あの“戦い方の幅”を参考に」
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/12/24 11:02
決勝トーナメントで日本とブラジルを破り、3位決定戦でモロッコに勝利したクロアチア。中村憲剛氏は同国の“戦い方の幅”にヒントがあると語る
トップの国々に追いつき、追い越すために
日本サッカー史上初めて2大会連続でベスト16に進出し、新たなページを記すことができました。2大会連続のベスト16入りは、率直に言ってすごいことです。プロ化して30年でここまでのレベルに到達したのも、日本人だからこそと思っています。
100年以上の歴史や文化を持つ欧州や南米に対して、猛烈なスピードで差を埋めつつあるのは間違いありません。同時に、彼らも猛烈なスピードで先行しているのも事実です。
やれることは増えてきました。ここからさらに追いつく速度、追い越す速度を上げるためには収穫と課題、これからやるべきことを明確にし、ベクトルを合わせなければなりません。「どうしたら日本サッカーが強くなるのか」を、日本のサッカーに関わるみなさんとともに考えていきたいと思っています。
選手はW杯という舞台で、己のすべてを注いで戦う。これは比喩ではなく、本当にすべてを注ぎ込みます。だからこそ、その姿が観衆に感動を呼び、興奮を巻き起こし、熱狂を生み出す。人生を懸ける価値のあるW杯で、日本がベスト8、ベスト4と勝ち上がっていくために。僕自身も指導者として研鑽を積んでいきたいと思っています。
この経験を未来へつなげるために、みんなで頑張っていきましょう。
<前編から続く>
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