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駒野友一――一生忘れることのないパラグアイ戦のPK失敗。

posted2023/01/05 07:00

 
駒野友一――一生忘れることのないパラグアイ戦のPK失敗。<Number Web> photograph by Getty Images

アンダー世代の代表から共に戦い続けた松井大輔(左)と阿部勇樹の目にも涙

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。今から12年前、南アフリカの地でも日本代表はPK戦に泣いた。あの時、“唯一外した男”は言う。「一生、忘れられない」と。

【Defeated Game】
2010年6月29日 サッカーW杯 南アフリカ大会
ラウンド16 パラグアイ 0-0(PK 5-3)日本

   ◇

 みるみるうちにまぶたが腫れ上がった。次々にチームメイトから声を掛けられても、駒野友一は顔を上げられないでいた。とめどなく流れる涙を拭うだけで精いっぱいだった。

 2010年6月29日、南アフリカワールドカップ決勝トーナメント1回戦。大会前の低評価を覆してグループステージを突破した日本代表はパラグアイ代表と120分間では決着がつかず、ワールドカップで初めてPK戦に臨んだ。3人目に登場した駒野のキックはバーを叩き、一方のパラグアイがすべて成功させたことで日本の戦いは終わりを告げた。

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