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キレたサポーターが絶叫「ハリルやめろ!」“ベスト4”モロッコ代表番記者が明かす、半年前の侵入事件「なぜハリル解任というギャンブルに勝てた?」 

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モハメド・アミン・エラムリ

モハメド・アミン・エラムリMohamed Amine Elamri

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photograph byGetty Images

posted2022/12/23 11:03

キレたサポーターが絶叫「ハリルやめろ!」“ベスト4”モロッコ代表番記者が明かす、半年前の侵入事件「なぜハリル解任というギャンブルに勝てた?」<Number Web> photograph by Getty Images

アラブ、アフリカ勢として初のベスト4、モロッコ旋風を巻き起こした。なぜハリル解任ギャンブルに勝てたのだろうか?

 オープンなキャラクターと淀みのない話しぶりで選手やメディアとも良好な関係を築こうとしていた国内随一の新監督は、9月の初采配時にさっそくジエシュとマズラウィを呼び戻し、ファンとチームメイトを喜ばせた。そしてW杯本番前の3つの親善試合を2勝1分で乗り切り、「カタールには3試合のためだけに行くわけではない」と豪語。この時はまだ半信半疑のファンもいたはずだが、チームの空気がポジティブに変化したのは明らかだった。

 かくして、モロッコ代表は1994年大会以来となる同胞の監督の下、W杯本大会に出場した。そこで起きたことを今さら仔細に語る必要はないと思うが、あの大躍進の裏には、チームに幸福感と自信を取り戻し、選手と固い信頼関係で結ばれていたレグラギ監督の存在があったのは間違いない。ただし本人は、自分の手柄とは考えていない。

「私は常々、選手が最優先だと言い続けてきた。私の仕事は、彼らを最高の方法で共にプレーさせ、このチームが機能し、選手たちが国旗や代表のシャツのためにプレーしていると、人々に感じてもらうことにある」

<続く>

#2に続く
「もちろんカマダもトミヤスもスゴいが…」“ベスト4”モロッコ代表番記者が本音で語る、日本とモロッコの決定的な差「PKは練習するべきだ」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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