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「ギリギリまで考えました」森保一監督がW杯直前に西野前監督に明かしていた選手選考のポイントとは?「最終的には個々の力が…」
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byKiichi Matsutomo/JMPA
posted2022/12/05 20:00
日本人監督として初めて4年間の任務を全うし、W杯に臨んだ森保一監督。グループリーグはドイツ、スペインという強豪を破り1位で突破した
森保 ベスト16に進んだ過去3大会を見ていくと、(フィリップ・)トルシエさんはフラットスリーというやり方を用いて組織力を見せた。岡田(武史)さんは中盤に5枚並べてサイドをしっかり押さえていい守備からいい攻撃につなげた。そして西野さんは自分たちからボールを奪いに行く能動的な守備とマイボールを大切にして自分たちでコントロールしながら試合を進めていこう、と。段々と積み上がってきて、今の日本サッカーがあるんだなと感じています。
西野 グループステージ初戦のコロンビア戦で、前半3分に香川(真司)のシュートから相手のハンドでPKを得て先制できた。相手も退場になって、周りから「ラッキーでしたね」とも言われたけど、そうじゃない。緊張感漂う独特なワールドカップの雰囲気がある中で、ブラジル大会での意識とは違うゲームの入り方をしてくれた。それに相手とのデュエル、縦に速くというのはハリルさんの財産だから。強化してきた中で染みついてきたものが出て、それにプラスして選手たちのコミュニケーションもあって日本の対応力とか同時性、連動性を打ち出せたって思うよ。
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