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「ブラボー!に久保建英が…」「解説も本田△」Jサポがマンガで描く日本代表名場面「前田大然のスプリント数スゴくない?」
posted2022/12/06 11:02
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Takuya Sugiyama/JMPA,Junsei Chida
日本代表、残念ながらベスト8までたどり着けませんでした……。しかし、ここまでアドレナリンが出る日々が送れたのは、グループステージ3試合の戦いぶりがあったからこそ。編集担当さんが書いてくれた戦評と、個人的に凄く印象に残ったシーンのイラストとともに振り返っていきましょう!
前田大然の“速すぎオフサイド”がジャブに
〈グループステージ第1戦 日本2-1ドイツ〉
【得点者】日:堂安律、浅野拓磨 ド:ギュンドアン(PK)
【戦評】
前半は〈4-2-3-1〉システムを敷いた日本だったが、ドイツ相手にロジカルな攻略を許す場面が目立った。権田修一のファウルによってPKを与えてギュンドアンに先制ゴールを許し、前半終了間際にもオフサイド判定に救われたがゴールネットを揺らされた。
この苦境が一転したのは後半のこと。森保一監督は冨安健洋をピッチに送り出し、システムを〈3-4-2-1〉に変更。攻守両面で安定性をアップさせる。権田の4連続ビッグセーブによって追加点を許さず凌ぐと、途中出場の三笘薫・南野拓実がチャンスメイクして堂安が同点ゴールをゲット。さらには板倉滉のロングボールを、こちらも途中出場の浅野が絶妙なファーストタッチから相手GKノイアーの“ニア上”を打ち抜いて見事に逆転。日本にとって史上初となる「W杯での優勝経験国相手の勝利」となった。
◇ ◇ ◇
今回のW杯、多くの友人がカタールへと足を運んでいます。コロナ禍で全く海外旅行ができなかったここ2年のことを思い出すと……テレビ中継で熱心に応援する友人の姿が映るだけでもエモくなります。ああW杯、やっぱりいいですね(笑)。
マリノスサポーターの僕としては、この試合でまず注目したのは前田大然選手でした。ハーフライン上でボールを奪ってカウンターを浴びせると、ノイアーの反応も届かない超速でゴール……したかと思ったけど、オフサイド。あまりに速すぎて身体が出ちゃった感もありますが、あの一発がドイツに対するジャブになったはずです。
「ブラボー!!」の声に久保らも思わず“え、えっ?”
試合全体については戦評にある通りですが、イラスト的に強烈なインパクトを放ったのは2人の北京五輪世代、本田圭佑選手と長友佑都選手でした!
ABEMAで観戦していた中で、初解説の本田さんの“ピッチにいるかのような本音出まくり”の言葉は聞き入ってしまいます。もちろん他の解説者の方々も論理的だったり細かなスキルを教えてくれたりして面白いのですが、あのスペシャルワン感が“本田△”なんでしょうね。あと終了の瞬間「終わりやろ! 終わりやろ! よっしゃ!!」と喜んだ後でキリッと「とりあえず、まだ落ちつこ」と言う変わり身の早さもさすが本田さん……。