サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「ブラボー!に久保建英が…」「解説も本田△」Jサポがマンガで描く日本代表名場面「前田大然のスプリント数スゴくない?」
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA,Junsei Chida
posted2022/12/06 11:02
まさに「ブラボー」な日本代表の戦いぶりをイラストで振り返る!
62分でスプリント62回ってすごくないですか?
〈グループステージ第3戦 日本2-1スペイン〉
【得点者】日:堂安、田中碧 ス:モラタ
【戦評】
日本はグループステージ突破へ「勝てば無条件、引き分けなら他会場次第」という状況でキックオフ。しかしスペインの圧倒的ポゼッションの前にボールを奪えず、序盤にしてモラタのヘディング弾で先制を許す展開に。
それでもドイツ戦と同じく前半を最少失点差で切り抜けると、後半開始時から投入された堂安、三笘が大仕事をする。「俺のコース」と語った堂安のカットインシュート、ほんの僅かだけゴールラインにボールがかかっていた三笘の執念の折り返しを田中碧が決めて、あっという間に勝ち越し。その後は冨安、遠藤の投入、さらに権田や吉田麻也、板倉滉、そして三笘ら攻撃陣も献身的な守備を見せて逃げ切りに成功。自力でアジア勢初となる「2大会連続決勝トーナメント進出」を果たした。
◇ ◇ ◇
日本時間12月2日朝4時キックオフ。妻氏を「起きろーーーー!!」と長友選手の「ブラボー!!」並みの大声で起こしました。日本全国で最初に起きた人が“声かけ役”になった事案は何万件にも及んだんじゃないでしょうか。
歓喜の試合内容は戦評の通り。「堂安の“俺のコース”」「三笘の1ミリ」が大きく語られている中で、実はものすごいスタッツが。はい、もちろん前田大然推しです(笑)。この日62分までプレーした前田選手ですが、計測したスプリント(一定の速度以上で走る)回数は、なんと62回。単純計算で1分に1回……。マリノス時代には試合通じて「64回」という驚異的な数字をたたき出したこともありますが、62分までの回数と思うと驚愕です。
何より堂安選手のゴールを導く連動ハイプレスが実ったのは、前田選手が相手GKシモンに行ったからこそ。ぜひこの事実を残しておきたいと思います(その頑張りのご褒美がクロアチア戦の先制ゴールだったとも)。守備面で言えば、三笘選手、そして「クローザー」となった冨安選手の両ウイングバックの頑張りも触れないわけにはいけません。
三笘選手はデュエルしたアセンシオが嫌がるほどの粘り強い守備を見せ「え、三笘守備めっちゃ上手くなってる」と感じました。そしてピッチに送り出された冨安選手の凛々しい表情に妻氏は超絶キュンキュン……。冗談はさておき、2人が見せたプレミア仕込みのプレー。これはW杯が終わってもプレミアリーグを見なければいけない!
そんなこんなで勝利を手繰り寄せた森保采配に、世間はまたも掌クルクル。試合後仕事へと行くため、ハーフタイムに朝食を作った妻氏は、2-1になって以降は食事がのどを通らなかったようです(笑)。
クロアチア戦ではPK戦の末に敗れたとはいえ……ドイツ戦、スペイン戦は「超大国に対してどう戦うか」という意味で、今回の日本代表は新しい景色を見せてくれた。それがカタールW杯での最も大きな価値なのだと思います。心を熱くさせてくれた試合の数々でした!
(W杯グループステージ総括編につづく)
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。