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最強のカードを生かせず…三笘薫がコスタリカ戦後に絞り出した“生々しい言葉”「ボールが来ないなかで…」「もう仕方ないです」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2022/11/28 17:01
コスタリカ戦で62分からピッチに立ち、数少ないドリブルのチャンスを決定機に結びつけた三笘薫。試合後の取材エリアで悔しさをにじませた
「相手が自分のところに2人くれば、周りを使うところと、自分でいくところの使い分けは考えていました。今日は暑かったので途中出場の選手がどんどん勢いを持っていくべきなのは分かっていましたけど、そういうパワーを与えられなかった」
それでも、二度の仕掛けは相手守備陣を切り裂いた。
「いやあ、ああいう回数をどれだけ増やせるか。最後のところの質でゴールに結びつけられないと意味がない。うーん、そうですね……。もっと何かできたんじゃないかと感じています。まあでも、もう仕方ないです」
“最強の交代カード”の先発起用はあるのか
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同日夜に行なわれたスペイン対ドイツは、1対1のドローに終わった。2試合を終えてスペインが勝ち点4、日本とコスタリカが勝ち点3、ドイツが勝ち点1となっている。スペインに勝てば無条件で2位以内を確保できるが、負けたら敗退が決まる。スペインと引き分けた場合は、コスタリカ対ドイツ戦の結果次第で最終的な順位が決定する。
「スペイン戦は後悔しない戦いをしないといけないですし、ドイツ戦のような戦いになる可能性もありますけど、今日のような試合、全員が後悔するような試合には絶対にならないように。アグレッシブにいくのかは分からないですけど、もう一回しっかりと準備をして、自分たちのすべてを出したいと思います」
ドイツ戦はアディショナルタイムを含めて40分以上プレーし、コスタリカ戦は34分プレーした。キックオフからピッチに立つ準備は、整ったと見ていいはずだ。
スペイン戦は負けられない一戦だ。日本サッカー界にとっても、きわめて重要な意味を持つ。途中出場の最強のカードを、スタートから起用するならいましかない。
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