「W杯は本当に夢の舞台なんで、どうなるか想像もできていないです。ただ、素晴らしい経験になることは間違いない。グループステージで戦う相手は、これまでよりもはるかにレベルの高いチーム。でも、僕たち日本代表のレベルも上がっている。全然ネガティブな気持ちはないです。これぞW杯という相手なので、楽しみながらやりたいです」

試合を決定づける、チームを機能させたと思えるプレーを

　ドイツ戦やスペイン戦では、押し込まれる時間帯も少なくないだろう。そうしたとき、試合の局面を一変させるプレーが渇望される。堂安は、力強く決意を言葉にした。

「試合を決定づけるプレー、自分がチームを機能させたと思えるようなプレーができたらと思います。ここまで来たら何かを変えることはできないので、本当にこれまで、20年ほど積み重ねてきた努力が出る。焦ることはない。毎試合いつも通りの生活を送り、何か良い結果が、特別なものが自分に訪れるんじゃないかと信じたいと思います」

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　漲る気力、昂る思い。ウニオン戦後のミックスゾーン取材を終えて控室に戻る堂安に、「頑張ってきてください！」と声を掛けたら、さっと手をあげながら「はい！」と答えてニコッと笑ってくれた。その頼もしい姿に、こちらの期待は膨れ上がるばかりだ。

＜#1「富安の現地評」、#2「久保の現地評」、#3「スペイン番記者評」につづく＞

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