西東京大会では打楽器の使用は禁止だが、甲子園では思う存分ドラムがたたけるため、東京で鳴らせなかった荒ぶるドラムにも注目を。

神宮球場では打楽器禁止のため、甲子園では荒ぶるツインドラムで臨む日大三アルプス（2018年夏） ©Yukiko Umetsu

旭川大は『仁義なき戦い』で打倒・大阪桐蔭！

　そして5日目。組み合わせ抽選会で全出場校が固唾を飲んで見守っていたのが、春夏連覇がかかる大阪桐蔭の対戦相手だろう。北北海道代表の旭川大に決まった時は、「おおお～……！　と会場全体がどよめいた。

　そんな同校の代表曲は、映画『仁義なき戦い』のテーマ曲。吹奏楽部は少人数ながらも端正なサウンドで、「若さあふれる高校生×おどろおどろしい応援曲」のギャップがたまらず、筆者も楽しみにしている応援の1つだ。

「狙われるもんより、狙うもんのほうが強いんじゃ」

　菅原文太演じる広能昌三の名ゼリフを胸に、北の大地の球児らしく、堂々と“横綱”に立ち向かってほしい。

今回の新曲は？　大阪桐蔭の応援も大注目

　対する大阪桐蔭の応援といえば、毎回用意する新曲を楽しみにしているファンも多いのではないだろうか。今年のセンバツでも、YOASOBI『群青』『怪物』、なにわ男子『初心LOVE』、アニメ「鬼滅の刃　遊郭編」のオープニング曲『残響散歌』（Aimer）など、盛りだくさんのラインナップが話題になったが、今大会の選曲も気になるところだ。

もはや甲子園名物!?　大阪桐蔭高校吹奏楽部の楽器トラック。イラストは、卒業した吹奏楽部員が手がけた ©Yukiko Umetsu

　第3試合に登場する明秀日立が演奏するのは、「この～木　なんの木　気になる木～」の歌詞でおなじみ、日立グループのテーマ曲『日立の樹』。「日立市の学校として、地元の皆さんが喜んでくれる曲を」と選んでいるといい、1973年からテレビで流れているこの曲がアルプスから聴こえてくると、日立市民でなくともジーンとくるのではないだろうか。

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