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高校野球“124人が寮生活”の実態「3年生は個室」「スマホ禁止ルール、なぜ不要？」青森の強豪監督がズバリ…入部時に書く“ある誓約書”
posted2024/08/20 11:06
今年の野球部員は124人。多くの球児が集まる八戸学院光星の仲井宗基監督に聞く「寮生活の実態」（写真はイメージ）
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Shigeki Yamamoto
◆◆◆
「3年生は個室。1、2年生は2人部屋」
――八戸学院光星は去年の夏、甲子園に出場したチームの中では最多となる151人もの部員がいたんですよね。
仲井 去年は3年生が59人いたので。今年の3年生は55人でした。2年は36人、1年は33人なので、この夏は124人でしたね。
――去年の151人というのは過去最高ですか。
仲井 いや、その前の年は170人いたんです。これもね、学校の経営的な事情だったんです。一時期、生徒数が一気に減って、職員たちのボーナスが下がるみたいな話になったんです。なので、職員のためにがんばらなあかんと思って、必死で生徒募集をしたんです。
――そんなにたくさん寮に入れるんですか。
仲井 だから、去年なんかはよく甲子園に行けたなと思って。もう本当に寮が窮屈で。かわいそうな思いをさせてしまいました。今は新たに寮をつくってもらったので、めちゃくちゃ快適です。3年生は原則、個室。1、2年生は2人部屋なのですが、新館です。環境が快適になると、やっぱり結果もついてくるもんなんですよね。
スマホルール「禁止にしない理由」
――携帯電話のルールはどうしているんですか。
仲井 もう、ずっとOKです。寮内にWi-Fiが飛んでいますから。
――完全にフリーということですか？
仲井 自由に使っています。
――携帯電話は情報収集のためのツールでもあるので、使い方次第で、技術的なことも学べますもんね。
仲井 でも僕はYouTubeのバッティング理論とかを当てにするのはやめとけと言いますよ。有名な指導者だからって信用するな、と。YouTubeに聞くくらいやったら、俺らに聞け、って。
――俺らがこれまでどれだけ真剣に野球に取り組んできたと思ってるんだ、と。
仲井 間違ってる情報も多いじゃないですか。
――夜、回収することもないのですか？
