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青学大スカウト「今年度の高校駅伝出場者なし」の意外、箱根1区の衝撃・吉居大和の実弟はどこへ?<強豪校の新入生ランナー事情> 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2022/03/17 17:02

青学大スカウト「今年度の高校駅伝出場者なし」の意外、箱根1区の衝撃・吉居大和の実弟はどこへ?<強豪校の新入生ランナー事情><Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年の箱根駅伝1区で15年ぶりに区間記録を塗り替えた中大・吉居大和の実弟である駿恭(仙台育英・中央)

 吉村聡介(豊川・13分53秒90)は都大路では1区46位だったが、愛知県高校駅伝では1区区間新の走りを見せ、2位に30秒近くの差をつける快走で周囲の度肝を抜いた。練習熱心で夏には月間850キロを越える距離を走るなど、競技に対する姿勢は真摯。東洋大の次代を担う選手になる可能を秘めている。緒方澪那斗(市立船橋・13分54秒45)は都大路には出場できなかったがインターハイ5000mで10位、昨年12月に10000mでは28分36秒67の高校生歴代8位の記録をマークするなど、タフさとスピードを兼ね備えた選手。西村真周(自由ケ丘・13分55秒92)は都大路1区16位、インターハイ5000mは13位、負けん気の強さがあり、東洋大のスローガン「その1秒をけずりだせ」を体現してくれそうだ。

 都大路経験者を見ても、有力選手が揃っている。4区14位の藤宮歩(学法石川・14分04秒46)は、ストライドが広い、ダイナミックな走りが特徴。体がブレないように体幹を鍛え、先輩の遠藤日向(現・住友電工)らスピードのある選手に憧れて速さを磨いてきた。岸本遼太郎(高知農・14分16秒89)は1区14位だったが、世界と勝負したいがためにあえてレベルが高く、競争が激しい東洋大を選んだと明かしている。さらに山下翼(熊本工・14分20秒16)、大宮大虎(盛岡大附・14分33秒43)などが入学予定だ。

 前回の箱根駅伝のメンバーから抜けるのは5区の宮下隼人(4年)、8区の蝦夷森章太(4年)の二人だけ。2区5位の松山和希(2年)を始め、3区8位の佐藤真優(2年)、9区5位の前田義弘(3年)、10区2位の清野太雅(3年)ら9名の経験者が残る。さらに石田、甲木康博(1年)、新入生・吉村の先輩である小林亮太(1年)ら2年目からのフル稼働が期待される選手もいる。出雲、全日本はもちろん、箱根駅伝で優勝争いに絡める陣容が揃ってきている印象だ。

順大)「らしい」選手が集結…三浦に次ぐ“3障有力選手”も

 前回の箱根で、復路で素晴らしい追い上げを見せて総合2位になった順天堂大。今年も都大路を駆けた選手、そして3000m障害に強い「らしい」選手が入学してくる予定だ。

 都大路4区4位と好走した村尾雄己(佐久長聖・13分58秒04) はインターハイ3000m障害で4位。塩尻和也―三浦龍司のラインに乗ってきそうだが、3年時は3000m、5000mも自己ベストを更新しており、伸び盛りの選手だ。4区14位の石岡大侑(出水中央・14分12秒20)は、インターハイ5000m14位、U20日本選手権の3000mでは11位だったが前で積極的なレース展開を見せるなど気持ちの強さを持つ。

 さらに森本喜道(小豆島中央・14分24秒09)、宍戸結紀(学法石川・14分36秒62)、堀口颯亮(水島工・14分25秒08)らに加えて、インターハイ3000m障害で7位入賞の氷見哲太(富山商・14分43秒53)、北関東高校陸上3000m障害を8分53秒07の大会記録で優勝した山崎颯(埼玉栄・14分54秒53)も入学予定。村尾とともに順大3障王国を築く主力になりそうだ。

【次ページ】 青学大)「昨年の都大路出場者なし」の意外な結果だが…

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