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2020ベストナインはどれほど“順当”か数字で検証 一番の激戦区、セ外野手で漏れた面々の成績も凄い 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2020/12/19 11:03

2020ベストナインはどれほど“順当”か数字で検証 一番の激戦区、セ外野手で漏れた面々の成績も凄い<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

セ・リーグ外野手のベストナインに輝いた(左から)鈴木誠也、丸佳浩、佐野恵太。このポジションは激戦だった

<外野手>
◎鈴木誠也(広)91.81
(129安25本75点 率.300)118試
◎丸佳浩(巨)87.76
(120安27本77点 率.284)119試
梶谷隆幸(De)85.87
(140安19本53点 率.323)107試
青木宣親(ヤ)82.75
(113安18本51点 率.317)99試
大島洋平(中)81.28
(146安1本30点 率.316)118試
◎佐野恵太(De)79.30
(132安20本69点 率.328)105試
近本光司(神)71.83
(139安9本45点 率.293)119試
J.サンズ(神)61.86
(97安19本64点 率.257)109試

 外野手は激戦だった。広島・鈴木、巨人・丸は順当だったが、残る1つをDeNA梶谷と佐野、ヤクルト青木、中日・大島が争う構図となった。初の首位打者に輝いた佐野に「ご祝儀票」が入ったのかもしれない。もちろん佐野も素晴らしい成績であることは確かだし、セの外野陣は充実していたと言えよう。

<投手>
大野雄大(中)33.20
(11勝6敗148.2回 率1.82)
◎菅野智之(巨)28.38
(14勝2敗137.1回 率1.97)
森下暢仁(広)26.17
(10勝3敗122.2回 率1.91)
西勇輝(神)25.76
(11勝5敗147.2回 率2.26)
九里亜蓮(広)12.63
(8勝6敗130.2回 率2.96)
青柳晃洋(神)6.30
(7勝9敗120.2回 率3.36)

 沢村賞の選考では、激しい競り合いの末に中日の大野が巨人の菅野を下したが、ベストナインでは反対の結果になった。巨人が優勝したというチーム成績も含めて、記者の中でのバランス感覚が働いたのかもしれない。

数字的にも今季は比較的順当な選出だった

 1974年のセ・リーグはこの年引退した巨人・長嶋茂雄が打率.244、15本55打点ながら、打率.282、19本65打点の大洋、クリート・ボイヤーを差し置いてベストナインに選ばれた。

 そういう票の偏りはしばしば見られたが、今季のベストナインは比較的順当に選出されたと言えそうだ。そして20歳のヤクルト村上宗隆を筆頭に、フレッシュな顔ぶれが台頭したシーズンだったともまとめられるだろう。

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