酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
坂本勇人+“次の2000本安打”候補13人 大台にしぶとく近づくベテランの名は……
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2020/09/21 08:00
コロナ禍によって最年少2000本達成こそ逃したものの、坂本勇人の安打ペースは日本プロ野球史に残るものだ
やや精彩を欠く糸井はどうなる
阪神の糸井嘉男は、昨年まで11年連続で100安打を記録し、2年連続で3割もマークしていたが、今シーズンはややさえない。契約最終年でもあり、来季以降を見据えると微妙なラインに入っている。
ヤクルトの青木は前述のとおり、MLBでの774安打を加えればすでに2000本をクリアしている。また打数4000以上の歴代打者の通算打率1位の座もキープしている。しかし38歳の今季も3割をマークし、衰えはない。あと2年以上かかりそうだが、早稲田大の同級生だった鳥谷敬に続いて、NPBでの2000本安打を狙いたい。
大島は中日生え抜き5人目となるか
中日の大島洋平は安打製造機タイプである。上位を打つので打席数も多い。今季はリーグ2位の96安打。まだ34歳でもあり、あと3年先くらいには2000本安打に到達するのではないか。達成すれば中日生え抜きでは高木守道(2274安打)、谷沢健一(2062安打)、立浪和義(2480安打)、荒木雅博(2045安打)に続く5人目となる。
栗山巧と同期で、ともに切磋琢磨してきた西武の中村剛也は、本塁打王6回、打点王4回を獲得。ベストナインも7回。実績で言えば野球殿堂入りの可能性は大いにあるが、アベレージヒッターではないだけに安打数だけは2000本達成が難しそうだ。
今季は不振でスタメンから外れることも多くなっている。打棒が復活して、大台を目指して挑戦することができるだろうか。