酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
坂本勇人+“次の2000本安打”候補13人 大台にしぶとく近づくベテランの名は……
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2020/09/21 08:00
コロナ禍によって最年少2000本達成こそ逃したものの、坂本勇人の安打ペースは日本プロ野球史に残るものだ
浅村、丸、柳田辺りも有力候補
ヤクルトの坂口は、オリックスを一度は自由契約になってからヤクルトで主力打者として復活した苦労人。外野手だが青木宣親がヤクルトに復帰するとグローブをファーストミットに持ち替えてレギュラーに踏みとどまった。2000本まではかなり遠いが、「どっこい生きてる!」で大台を突破する可能性もあるだろう。
それ以下のクラスでは、楽天の浅村栄斗(29歳/1400安打)が有力。また巨人の丸佳浩(31歳/1313安打)も有力だろう。2人はこれからが働き盛りであり、上位10人を追い抜く可能性は高い。
さらに坂本勇人と同い年のソフトバンク柳田悠岐は、当代の最強打者の1人だ。大卒でデビューが遅かったためにまだ1053安打だが、シーズン150安打以上を3回も記録しているので、彼も2000本に到達する可能性は高いだろう。
2000本安打をめぐる競争は、優秀な打者の選手キャリアをかけた争いだ。実力があっても怪我や故障をしたり、出場機会に恵まれなかったりして、2000本に届かないままに引退する選手もいる。今季は120試合しかないが、それもこのレースにはマイナスに働く。
そういう悲喜こもごものドラマを味わうのも野球ファンの愉しみだといえるだろう。