坂本勇人＋“次の2000本安打”候補13人　大台にしぶとく近づくベテランの名は……

　新型コロナ禍がなければ、巨人、坂本勇人の2000本安打が今季前半の大きな話題になっていたはずだ。

　坂本は昨シーズン終了時点で1884安打。あと116本で大台到達だった。今年の7月29日までに達成できれば榎本喜八の持つ最年少の2000本安打記録、31歳229日を更新する可能性があった。

　しかし新型コロナウイルスの感染拡大によって、開幕が6月19日と大幅に遅れ、それは不可能になった。

　それに加えて、今季の坂本は珍しいことに打撃不振に陥った。6月は.289（38打数11安打）だったが、7月は.231（78打数18安打）、8月は.263（95打数25安打）と低迷。若くは見えても坂本は今年12月には32歳となる。守備機会が多い遊撃手の激務が打撃に影響しているのではないか、とも感じられる節がある。

　とはいえ9月に入って.302（53打数16安打）と打撃復調の兆しを見せているはさすがで、今季中の2000本安打も視界に入ってきている。

現役では内川、鳥谷が2000安打達成者

　なお現役ではソフトバンクの内川聖一（2171安打）、ロッテの鳥谷敬（2089安打）の2人が2000本安打をクリアしているが、それに続く10人はこんな顔ぶれだ。9月20日現在の成績で、日本球界においての数字である。

坂本勇人(巨）31歳
1955安打/あと45安打/今季71安打
福留孝介(神）43歳
1909安打/あと91安打/今季12安打
栗山巧(西）37歳
1895安打/あと105安打/今季70安打
中島宏之(巨）38歳
1819安打/あと181安打/今季52安打
松田宣浩(ソ）37歳
1694安打/あと306安打/今季56安打
青木宣親(ヤ）38歳
1668安打/あと332安打/今季77安打
糸井嘉男(神）39歳
1665安打/あと335安打/今季41安打
大島洋平(中）34歳
1538安打/あと462安打/今季96安打
中村剛也(西）37歳
1500安打/あと500安打/今季33安打
坂口智隆(ヤ）36歳
1482安打/あと518安打/今季74安打

　31歳の坂本は、この顔ぶれでもとびぬけて若いことがわかる。彼にとって2000本安打は通過点に過ぎない。史上7人しかいない2500本、張本勲しか達成していない3000本安打の期待もかかる。今季終盤には2000本安打のニュースが流れることだろう。

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