“キング・オブ・Gグルメ”に輝いたのは？

　令和最初の昼ご飯にチョイスした「キャプテン・ハヤトのカレービーフボウル」（950円）はべらぼうに甘口だった。ちょっとアラフォー男には厳しい。そうか、ちびっ子へのファンサービスにも熱心な坂本らしく、子どもにも食べられる味ってことかな……。

「小林誠司こだわりのミルクコーヒー」販売店の前には女性ファンが並んでいて、コバちゃん人気の高さを実感する。まだ腹に余裕があったので、続けてピザをチョイス。

　PIZZA-LAの「丸の“丸型”ホームランミートピザ」を購入。1100円なり。5種類のミートでホームラン級のおいしさってマジかよ……ってうまっ！　めちゃくちゃ美味い！　試合前の三塁側コンコースでひとりカメラを構え、「美味すぎるよ！」なんつって小声で口走ってる俺は完全に不審者と思われたことだろう。

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　これはいい意味で裏切られた。

　トッピングもがっつり乗っていて、歯応えサクッとしっかりアツアツだ。好みでかけられるガーリックの風味豊かなアイオリソースがまた絶妙に合う。コーラとの相性もバッチリだ。これまで何百試合と東京ドームの巨人戦に通い、数多くの球場飯を食べてきたが、間違いなく“キング・オブ・Gグルメ”と言っても過言ではない。

　丸佳浩は巨人打線にだけではなく、東京ドームの球場グルメにも革命を起こしてくれたのである。いや、これマジで美味いよ！　プロ野球満腹遊戯だよ！

「令和」時代も東京ドームだ！

　……とか、やってる内にキャプテン坂本が令和プロ野球第1号を放ち、エース菅野智之が令和初完投初勝利を挙げる完璧な試合展開で巨人が勝った。

　平成が始まる頃に生まれた彼らが、いまや令和のチームの主軸だ。今日も時計は回り続けている。

　昭和の終わりに東京に現れた最先端の巨大イベント会場も、真っ白な屋根が気が付けば埃まみれで黄ばんできた。それでも開業から31年間、スポーツ選手もロックバンドもアイドルグループも皆、この場所に夢を見た。ファンだってそうだ。狂乱と情熱とノスタルジアが渦巻く現代のコロシアム。

　平成ニッポンの記念碑、東京ドーム。多分、俺らは喜びも悲しみもプロ野球とワリカンしながら、これからもこの場所に幾度となく通うことになるだろう。

　令和もどうぞよろしく。

　See you baseball freak……