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由伸巨人は革命的に面白かった。
ありがとう、またいつか必ず。

posted2018/10/06 10:00

 
由伸巨人は革命的に面白かった。ありがとう、またいつか必ず。<Number Web> photograph by Kyodo News

3年間の監督生活は、高橋由伸にとってどんな時間だったのだろうか。また現場に戻ってきてほしい。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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 高橋由伸、巨人監督辞任を表明。しかし……。

「形式上は“辞任“。だが球団内の見解は“解任”で一致している。山口オーナーは先月のオーナー会議後に続投を要請する意思を示していた。だが、その一方では後任探しにも着手していた。その動きが由伸監督の耳にも入ることを計算の上で、青年監督の決断を静かに待っていたのだった。」(東京スポーツ10月4日発行)

 ああ……。オーナーによる早々の「続投要請」は怪しいと思ったんだよなぁ。アリバイづくりにも見えた。

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 巨人のために現役引退して監督に就任した高橋由伸。そんな「功労者」に対して解任はしづらい。使い捨てにしたら世の同情はヨシノブにいく。

 それを回避するためには「え、辞める!? 私どもとしては続投してほしかったのですが……」と言えるように予防線を張っておくしかない。先月のオーナー会議後の続投要請は巧妙な大人の知恵だったのだろう。

「事実上の解任劇」と書いた新聞まで。

 各紙の担当記者は今回の「辞任劇」をどう見たか。巨人と距離が近くない新聞のほうがシビアに書くはずだ。

 東京中日スポーツは『事実上の解任劇』と書いた。

「もはやなりふり構っていられない。読売本社による勝利至上主義が垣間見える事実上の解任劇だった。」

 デイリースポーツは『配慮なき公表……あまりにも酷だった環境』。

 スポニチは『新人監督のやりたい野球はできたのか 強行「引退即監督」にフロントの支えないまま』。

 これら論評に共通するのは、球団は「選手・高橋由伸のユニホームを無理やり脱がしてまで、監督に据えた」(スポニチ)にしてはバックアップができていなかったという指摘である。

 いくつも例がある。現場の希望とは違うちぐはぐな補強、コミュニケーションのなさ。ただでさえ経験のない監督には酷な環境。

 東スポは「若さゆえの未熟な面もあったが、寂しいのはそんな青年監督の気概を買い、真剣に支え、育てようという姿勢が球団側に見られなかったことだ。」とズバリ。

【次ページ】 “仇敵”さえヨシノブを支える姿勢を問う。

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