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ロナウド獲得でユーベ8連覇へ盤石!
ナポリ、ローマ等、セリエA実力査定。 

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手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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photograph byGetty Images

posted2018/08/01 16:30

ロナウド獲得でユーベ8連覇へ盤石!ナポリ、ローマ等、セリエA実力査定。<Number Web> photograph by Getty Images

ビアンコネロを着用したクリスティアーノ・ロナウド。ユーベ8連覇への最重要ピースなのは間違いない。

取りざたされるポグバの復帰。

<ユベントスのGK刷新状況>

退団 ジャンルイジ・ブッフォン:セーブ率76.3%(セーブ45回/枠内シュート59本)
残留 ボイチェフ・シュチェスニ:セーブ率72.7%(セーブ24回/枠内シュート33本)
加入 マッティア・ペリン:セーブ率74.0%(セーブ128回/枠内シュート173本)
※セーブ率等のデータは昨シーズンのセリエAのもの(以下同)

 ブッフォンはパリ・サンジェルマンへと去ったが、満を持して新守護神に昇格する入団2年目のシュチェスニ(ポーランド代表)も、ジェノアから獲得したイタリア代表のペリンもセーブ率は遜色ない。

 インテルでブレイクしたジョアン・カンセロ(ポルトガル代表)ら計算できる即戦力を迎えたDFラインも、若返りを進めながら強度を落としそうになく、そのうえ大型補強の動きもある。

 CBは、W杯でもウルグアイの大黒柱となったディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)の獲得か、イタリア代表レオナルド・ボヌッチ(ミラン)の復帰か。中盤は移籍金200億円が必要と言われるセルビア代表セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(ラツィオ)の獲得か、フランス代表でW杯優勝メンバーとなったポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)の復帰が取り沙汰される。

ナポリは21歳の新守護神が負傷。

<ナポリのGK刷新状況>

退団 ペペ・レイナ:セーブ率70.4%(セーブ69回/枠内シュート98本)
加入 アレックス・メレト:セーブ率74.2%(セーブ46回/枠内シュート62本)
加入 オレスティス・カルネツィス:セーブ率57.1%(セーブ32回/枠内シュート56本)

 スペイン代表のレイナ(ミランへ)に代わる新守護神には、その才能が神童ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)とも比較されるイタリア代表のヤングタレント、21歳のメレトを選んだ(ウディネーゼから獲得。昨シーズンはスパルでプレー)。ところがこの若き逸材がプレシーズンキャンプ開始早々に腕を骨折してしまう。戦列復帰は9月上旬以降の見込みで、少なくともセリエAの序盤戦2~5試合程度は欠場せざるを得ないようだ。

 ユベントスが軸となる優勝争いは“超ハイペースの展開”となるはずで、仮にメレトの欠場が2試合だけでも到底疎かにできるはずがない。カルネツィス(ウディネーゼから獲得。昨シーズンはプレミアリーグのワトフォードでプレー)はあくまで控えの補強であって、メレトの穴をどう埋めるかは死活問題にもなり得る。

【次ページ】 ローマ、インテルのGK事情は?

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