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「ミトマが骨折していたかも…」三笘薫への“悪質タックル”騒動…英国でも厳罰求める声「10試合出場停止すべき」現地記者が取材した“その後”
posted2024/02/21 17:16
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
「ちょっと危なかったですね。僕も『大丈夫かな?』と思いましたけど、ギリギリ……(大丈夫だった)。タックルを受けた場所がちょっと違ったので良かったです。試合中、気にしながらやってましたけど、なんとかできたので良かったです。(当たった箇所は)膝のちょっと上ぐらいでした」
ブライトンの三笘薫は試合後にこう話し、安堵の表情を浮かべていた。2月18日に行われたシェフィールド・ユナイテッド対ブライトン戦。この試合で先発出場した三笘は、相手選手から極めて悪質なタックルを受けた。
「What?(何が問題なんだ?)」
問題のシーンは、試合が始まったばかりの前半11分に発生した。シェフィールド・UのCBメイソン・ホルゲイトの仕掛けたタックルが、日本代表の足を直撃した。うずくまって動けない三笘と、「What?(何が問題なんだ?)」とシラを切るホルゲイト。当初、主審は警告のみを与えたが、VAR判定でホルゲイトに一発退場を命じた。
記者席のあるメインスタンドからはちょうど反対側、つまりバックスタンド側で発生したことから、筆者もすぐには事態を掴めなかった。タックル後、最終ラインで一部始終を見ていたブライトンのCBのルイス・ダンクとヤン・ポール・ファンヘッケが「何をしやがるんだ!」と言わんばかりに、ホルゲイトの元に猛然と詰め寄ったことから、ただならぬ事態が起きたことだけは分かった。
リプレーを確認すると、選手生命を潰しかねない非常に危険なタックルであると分かった。ホルゲイトはスパイクの裏を見せた状態で足を不必要に高く上げ、両足でジャンプしながら飛び蹴りを入れていた。ホルゲイトの足は、三笘の左膝上あたりから太ももを直撃。もし三笘が、左足に重心をかけていれば、重傷を負っていた可能性が高い。
英国でも怒りの声「今季一番酷いタックルだ」
ハーフタイムのプレスラウンジでは、ホルゲイトの蛮行に怒りの声が聞かれた。