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ロナウド獲得でユーベ8連覇へ盤石!
ナポリ、ローマ等、セリエA実力査定。 

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手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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posted2018/08/01 16:30

ロナウド獲得でユーベ8連覇へ盤石!ナポリ、ローマ等、セリエA実力査定。<Number Web> photograph by Getty Images

ビアンコネロを着用したクリスティアーノ・ロナウド。ユーベ8連覇への最重要ピースなのは間違いない。

注目したいユーベの“失点幅”。

 むしろ数字自体の信頼性が高いのは“上げ底”ができない失点のほうだろう。7連覇中のユベントスの得点と失点(得失点差)は2011-12シーズンから「68得点・20失点(+48)」、「71・24(+47)」、「80・23(+57)」、「72・24(+48)」、「75・20(+55)」、「77・27(+50)」、「86・24(+62)」と推移してきた。総得点に18(86得点~68得点)の幅があるのに対し、総失点の幅は7(27失点~20失点)しかない。

 2017-18シーズンの上位4チームは、次の数字を残している。

優勝 ユベントス 勝点95(30勝5分3敗)86得点・24失点(得失点差+62)
2位 ナポリ 勝点91(28勝7分3敗)77得点・29失点(得失点差+48)
3位 ローマ 勝点77(23勝8分7敗)61得点・28失点(得失点差+33)
4位 インテル 勝点72(20勝12分6敗)66得点・30失点(得失点差+36)

インテルの目標は得点20増。

 ユベントスが昨シーズン並みの成績を維持するという前提で、具体的な目標を設定するとこうなる。

ナポリの目標:得点10増、失点5減でユベントスとの差の2分を2勝に
ローマの目標:得点15増、失点5減でユベントスとの差の3分4敗を7勝に
インテルの目標:得点20増、失点5減でユベントスとの差の7分3敗を10勝に

 インテルの目標得点を20増としているのは、昨シーズンのキエーボ戦とサンプドリア戦がそれぞれ5-0の大勝で(その他に4-0の勝利も2試合あり)、下駄を履かせたように見かけが良くなっているからだ。ナポリも同じで、ベネベント戦の6-0とカリアリ戦の5-0の大量得点分を差し引き、目標得点を10増と設定した。それぞれ目標を叶えられるだけの、陣容強化は進んでいるのか。

 得点はチームで奪うものであり、失点はチームで防ぐものだ。その真理は承知の上で、今夏は“最後の砦”となるGKの刷新に目を向けなければならない。

【次ページ】 取りざたされるポグバの復帰。

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