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CLベスト8は英2西3独1伊2。
日本がW杯で対戦する選手も大勢! 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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posted2018/04/03 08:00

CLベスト8は英2西3独1伊2。日本がW杯で対戦する選手も大勢!<Number Web> photograph by Getty Images

ロシアW杯前にビッグイアーを掲げるクラブは、8つのうちどこになるのだろうか。

ディバラ復調はユーベにとって朗報。

 一方、ユベントスも今季は長らくセリエAで首位を明け渡していたが、重要な試合ではしたたかに勝ち切る伝統の強みを誇示。ラウンド16では、ホームでの初戦を引き分けに持ち込まれて、若さと勢いのあるトッテナムに屈することも予想された。

 実際、ウェンブリーでのリターンレグでも相手が先制して優位に試合を進めていたが、後半の3分間に逆転すると、あとは鉄壁の守備を完遂。マドリー同様、威厳と風格を示して勝利を収めた。

 イタリア王者にとって、なによりの朗報はパウロ・ディバラの復調だ。スパーズを沈める逆転ゴールを奪った24歳のアルゼンチン代表は、昨季決勝で何もさせてもらえなかった相手に雪辱を果たせるか。チームが'98年の決勝でも敗れたマドリーとの20度目の対戦を制すには、この左利きのアタッカーの活躍が不可欠となる。

【ロシアW杯で日本がグループステージで対戦する可能性のある選手】
ユベントス:FWフアン・クアドラド(コロンビア)、GKボイチェフ・シュチェスニ(ポーランド)
レアル・マドリー:なし

CLエキスパートの72歳御大ハインケス。

<セビージャ(スペイン)対バイエルン(ドイツ)第1戦:4月4日 第2戦:4月12日>

 マンチェスター・ユナイテッドを下し、16強で唯一のアップセットを起こしたアンダルシアの強豪が、ドイツの絶対王者からも番狂わせを狙う。両者の公式戦での対戦は今回が初めて。

 バイエルンが史上最多となるCL準々決勝17度目の進出を果たした一方、セビージャにとっては5度目の本大会で初の快挙となる。つまり、この大会で結果を左右する公算が大きい経験という点では、バイエルンが大きく優位に立つ。

 一度は現場を離れたユップ・ハインケス監督を10月に呼び戻したのは、国内で無双のチームが欧州で何シーズンも(つまり彼が去ってから)決勝に到達できていないことが最大の理由だろう。現役時代にはバイエルンの天敵ボルシアMGで活躍した72歳の御大は、CLのエキスパートだ。

 今季のラウンド16のベシクタシュ戦でも連勝して、監督として大会史上最長の11連勝を達成。またCLで指揮を執った過去3シーズン(マドリーでの'97-'98、バイエルンでの'11-'12、'12-'13)のすべてでファイナルに駒を進め、2度優勝している。

 現在ブンデスリーガ得点王のロベルト・レバンドフスキや、欧州でも屈指のCBコンビ(マッツ・フンメルスとジェローム・ボアテンク)を擁する現チームは、過去に優勝した頃と比べても戦力に遜色はない。

【次ページ】 バイエルンは対リーガ勢に苦戦中。

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