球体とリズムBACK NUMBER
CLベスト8は英2西3独1伊2。
日本がW杯で対戦する選手も大勢!
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byGetty Images
posted2018/04/03 08:00
ロシアW杯前にビッグイアーを掲げるクラブは、8つのうちどこになるのだろうか。
サラーとデブライネ、どっちがすごい?
驚異的な爆発力をもつ両チームの選手たちは、相手のプレスをかいくぐることができれば、目の前に広大なスペースが開けることを知っている。ひとつのミスが命取りになるような、緊張が張り詰める戦いになりそうだ。
注目すべき選手はほぼ全員と言えそうだが、ひとりずつ挙げるなら、プレミアリーグ得点ランクでトップを走るモハメド・サラーと、彼よりもリーグ最優秀選手賞に近そうなケビン・デブライネか。
ペップのシティは確かに強い。洗練された組織の中で個々の特徴が最大限に生かされている姿は、ある種の究極の形にも映る。ただし、CLは場数が試される舞台だ。その点では、欧州の頂点に過去5度立っているリバプールが圧倒している(シティのCL最高成績はベスト4)。
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【ロシアW杯で日本がグループステージで対戦する可能性のある選手】
リバプール:FWサディオ・マネ(セネガル)
マンチェスター・シティ:なし
負けないバルサ、注目はウムティティ。
<バルセロナ(スペイン)対ローマ(イタリア)第1戦:4月5日 第2戦:4月11日>
今のバルセロナにかつての華やかさや破壊力はない。しかし今季からチームを率いるエルネスト・バルベルデ監督は、ネイマールが抜けても最適な形を見出し、抜群のバランスと安定感を植えつけた。ここまでの8試合で13得点はバルサにしては寂しい気もするが、2失点は驚異的。新生バルサは今季のリーガとCLで一度も黒星がない。
パフォーマンスも決して退屈なものではなく、もともと技術の高い選手たちはシティに次ぐ平均ポゼッション率とパス総数を記録。30歳になったリオネル・メッシは時にベンチスタートを受け入れながらも、ピッチ上では変わらぬクオリティーを示している。
チームの後方で重要な存在に成長したのが、守備の中央に構えるサミュエル・ウムティティだ。ここ1年でフランス代表でも定位置を掴んだCBは、高い知性と身体能力を武器に堅守を築いている。