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プレミア冬の移籍総額は630億円。
勝ち組はアーセナル、負け組は……。

posted2018/02/03 08:00

 
プレミア冬の移籍総額は630億円。勝ち組はアーセナル、負け組は……。<Number Web> photograph by Getty Images

オーバメヤン(左)とムヒタリアンを手に入れたアーセナル。彼らの活躍で挽回なるか。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 プレミアリーグで初めて冬の移籍市場が開催されたのは、実は2003年のことである。

 当時は、開幕前に新戦力を買い集める財力のない中小クラブが、残留を懸けたシーズン後半を戦い抜くための追加補強を行える点がメリットと理解されていた。

 しかしリーグがテレビ放映権収入で潤う今日では様相が変わってきた。資金力の豊かな強豪クラブが、タイトル争いのほかに翌シーズン以降も視野に入れ、さらなる戦力充実を図るための場と化している。

 今冬市場では、上位6位につける“ビッグ6”が、揃って新戦力を獲得した。上位6チームの全てが補強を行った冬は12年ぶりだ。

 ビッグ6のうち、マンチェスター・シティ、リバプール、アーセナルは、クラブの支払い移籍金の最高額を更新している。国内カップ戦とCLを合わせた4冠の可能性を秘めるマンCは、市場最終日のリヤド・マフレズ獲得商談をレスターに断られていなければ、ひと冬に2回史上最高額を更新しているところだった。

リバプールはファンダイク獲得に113億円!

 今冬の補強で先陣を切ったのはリバプール。サウサンプトンのビルヒル・ファンダイクが、元日に晴れて加入した。

 昨夏時点で移籍を志願したファンダイクには、DFとしては世界最高の7500万ポンド(約113億円)を要した。フィリペ・コウチーニョは移籍を志願していたバルセロナへと去ったが、この両名は“TVマネー”と同じくらい脅威となる“プレーヤー・パワー”の例といえる。

 今や年俸とタイトル獲得の双方で「待遇改善」を求める大物にとって、実力行使は当たり前。今冬には、アレクシス・サンチェスもプレミア優勝どころかCL出場権も厳しいアーセナルから、ジョゼ・モウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッドへと出て行った。

 代わりにアーセナルが獲得したピエール=エメリク・オーバメヤンもドルトムントに移籍を迫り、意中のクラブに移ったクチだ。

【次ページ】 首位独走のシティは若手センターバックを手堅く補強。

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