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J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。
2ステージ制の2015年を読む!(上)
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAFLO SPORT
posted2015/02/25 10:35
キックオフカンファレンスに集った2015年J1の18チーム。2ステージ制となる今季、どのようなドラマが見られるだろうか。
選手層の厚み増した浦和、FW陣強化の柏。
●浦和レッズ
【主な移籍・加入動向】
In:橋本和(DF/柏)、加賀健一(DF/FC東京)、武藤雄樹(FW/仙台)、高木俊幸(FW/清水)、ズラタン(FW/大宮)、石原直樹(FW/広島)
Out:加藤順大(GK/大宮)、坪井慶介(DF/湘南)、濱田水輝(DF/福岡)、山田直輝(MF/湘南)、関口訓充(MF/C大阪)、矢島慎也(MF/岡山)
【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月5日 vs.大田シチズン ○4-0(45分×4)
2月8日 vs.熊本 △0-0(45分×2)
2月11日 vs.磐田 ○3-1(45分×2)
2月14日 vs.清水 ○5-3(45分×2)
2月17日 vs.蔚山現代 ○3-1(45分×4)
上に挙げたのは「新規加入選手」だが、GK大谷幸輝、DF岡本拓也、MF小島秀仁が復帰し、ユースからは茂木力也と斎藤翔太が昇格。特別指定選手としてGK福島春樹も在籍することになった。その中でプレシーズンに大きくアピールしたのは橋本だろう。昨季まで浦和は左利きのサイドハーフがいなかったが、そこにレフティーの橋本をピンポイントで補強。180cmを超える橋本は持ち味のダイナミックな動きで、多くのチャンスを創出している。
また昨季終盤、興梠慎三のケガによって得点力がダウンした最前線にも石原直樹とズラタンの2人が加入。それによって昨季から在籍する李忠成も奮起し、清水戦では4ゴールの大活躍を見せた。高木、武藤も虎視眈々とレギュラーを狙っていて、リーグ随一の選手層であることは確か。
●柏レイソル
【主な移籍・加入動向】
In:三浦龍輝(GK/明治大)、山中亮輔(MF/千葉)、大津祐樹(FW/VVVフェンロ)、武富孝介(FW/湘南)、クリスティアーノ(FW/甲府)
Out:渡部博文(DF/仙台)、橋本和(DF/浦和)、高山薫(MF/湘南)、ドゥドゥ(FW/フィゲレンセ)
【主なプレシーズン・ACLプレーオフの結果】
2月6日 vs.横浜FC △1-1(45分×2)
2月17日 vs.チョンブリ ○3-2(延長)
2月18日 vs.山形 ●0-2(45分×2)
ボルシアMGやVVVフェンロなど、4シーズンに渡って海外でプレーしていた大津が復帰。その大津はACLプレーオフ、チョンブリ戦では延長戦から途中出場している。そして勝たなければ本戦出場が消えてしまうこの一戦で、結果を残したのは2010シーズン以来の帰還となった武富だ。計4年間のレンタル生活を経て、着実に力をつけた印象を受ける。2012シーズンに熊本で14得点、そして'13シーズンからの2年間は湘南ベルマーレに在籍。特に昨季は39試合9得点と、チームのJ1昇格の原動力となった。ユース時代に指導を受けた吉田達磨新監督のもとで一層の飛躍を果たせるか。
外国人選手では、昨シーズン甲府に所属し、5得点を挙げたクリスティアーノを獲得した。レアンドロと工藤、そして大津らとの激しい競争が予想される。