前田遼一獲得のFC東京、守備陣テコ入れの川崎。

●FC東京

【主な移籍・加入動向】
In：榎本達也（GK／栃木）、小川諒也（DF／流通経済大柏）、丸山祐市（DF／湘南）、奈良竜樹（DF／札幌）、橋本拳人（MF／熊本）、前田遼一（FW／磐田）

Out：塩田仁史（GK／大宮）、廣永遼太郎（GK／広島）、加賀健一（DF／浦和）、椋原健太（DF／C大阪）、エドゥー（FW／全北現代）、渡邉千真（FW／神戸）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
1月30日　vs.FC琉球　○2－1（45分×3）
2月7日 　vs.山形　　●0－2（30分×3）
2月13日　vs.京都　　○4－1（45分×3）
2月21日　vs.福岡　　○2－0（45分×2）

　即戦力として真っ先に名前を挙げられるのは前田だ。15シーズンにわたって所属した磐田からの移籍を決意。昨年もJ2で17ゴールをマークするなど、依然としてその実力は高い。練習試合では武藤嘉紀と2トップを組むケースが多く、福岡戦ではその2人がゴールを挙げている。前線のコンビネーションが熟成されれば、'10シーズン以来の得点王も視野に入る。

　若手も虎視眈々と定位置を狙っている。復帰組の丸山と橋本、新加入の奈良は昨シーズン所属したJ2クラブでレギュラーとして多くの出場機会を得ている。センターバックには森重真人、中盤では高橋秀人や米本拓司らといった実力者がいるが、3人が序列を覆すような活躍を見せれば選手層は一気に厚くなる。

●川崎フロンターレ

【主な移籍・加入動向】
In：松井謙弥（GK／徳島）、車屋紳太郎（DF／筑波大）、エウシーニョ（DF／A・ミネイロ）、角田誠（DF／仙台）、橋本晃司（MF／大宮）、船山貴之（FW／松本山雅）、杉本健勇（FW／C大阪）

Out：杉山力裕（GK／清水）、福森晃斗（DF／札幌）、田中裕介（DF／ウエスタン・シドニー）、中澤聡太（DF／C大阪）、稲本潤一（MF／札幌）、森島康仁（FW／磐田）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月9日 　vs.札幌　　△1－1（45分×3）
2月11日　vs.名古屋　○3－2（45分×2）
2月13日　vs.FC琉球　○6－2（45分×2）
2月21日　vs.新潟　　●5－6（45分×4）

　Jクラブとの4試合で計15得点と、相変わらずの攻撃力を発揮している。大久保にレナト、小林悠、そしてパサーの中村憲剛ら中軸は不動だが、攻撃のオプションとなりそうなのが船山と杉本。2列目をオールマイティーにこなせる船山はもちろん、杉本も187cmの長身ながら足元のテクニックに秀でている。ロンドン五輪日本代表だった杉本だが、昨季は5得点と潜在能力を発揮しきってはいない。大久保との競争、そして風間八宏監督のもとで覚醒を果たせるか。

　守備陣にもテコ入れを図っている。角田は仙台時代、主にボランチとして起用されていたが、対人プレーに強さを持つためセンターバックとしての起用が濃厚だ。またチームはショートパスを繋ぎきるスタイル。相棒候補の谷口彰悟もボランチ経験があり、後方からのビルドアップと堅い守備の両立を目指す。

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