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勝ってもスパイクをぶん投げ…「俺たち、ヴェルディだぞ!」常勝・ヴィッセル神戸フロントが語る“常勝軍団の共通点”は?「常に意識を高く…」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJIJI PRESS
posted2026/09/29 11:02
Jリーグ百年構想リーグで優勝したヴィッセル神戸は、いかにして常勝軍団の組織を築いたのか。その秘密をフロントに話を聞いた
「ずっと思っているんですが、自分が若いときにいたヴェルディの雰囲気にそっくりだなって。当時はラモス(瑠偉)さんがいて、僕ら若手は厳しく要求され続けました。
試合で1-0、2-0で勝っても、ロッカールームでスパイクをぶん投げて『なんで嬉しいの? こんな試合でふざけんな。俺たちヴェルディだぞ!』って声を張り上げる。なんで勝って怒るんだよって思っていましたが、常に意識レベルを高く保っておかないと、チームって簡単に下降していくんですよ。サコと高徳の姿がラモスさんとかぶります。百年構想リーグ終盤の苦しいときに、彼らが立て直してくれた。選手力の勝利でした。
また、山川哲史キャプテンとトゥーレルのセンターバックコンビの安定感も突出していました。トゥーレルは百年構想リーグWEST最優秀選手賞に輝きました。左サイドバックと左アタッカー、2つのポジションで出場した永戸勝也、ボランチの扇原と井手口とともに失点を減らしてくれました。」
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2つ目は日本人スタッフの奮闘だ。
J1で2連覇を成し遂げた吉田孝行監督が昨年限りでチームを去り、今年はサンフレッチェ広島を率いていたドイツ人のミヒャエル・スキッベ監督を迎えた。そして、コーチ陣に前清水エスパルス監督の秋葉忠宏、前名古屋グランパスコーチの竹谷昂祐を招聘した。スキッベはチーム全体を俯瞰し、マネジメントに注力して現場を日本人コーチたちに任せ、日本人コーチたちが練習を多く取り仕切った。
「監督が交代した中で、秋葉コーチと竹谷コーチを中心に日本人コーチングスタッフが本当に素晴らしい仕事をしてくれました。表にはなかなか出ないからこそ、これは本当に声を大にして言いたい。
分析に関してはもともと松本大地チーフが素晴らしい仕事をしていましたが、今年、片倉誠悟アナリストが加わってさらに分析部門が充実しました。ヴィッセルにはデータを使って自チームと対戦相手を分析する科学部があり、ヴィッセルの強みになっています。その唯一無二のデータ力を現場に落とし込むうえで、彼らアナリストの存在が欠かせません。
GK面では昨年加入の松本拓也コーチを今年加入の富居大樹コーチが支えてくれた。日本人コーチの働き、貢献度はものすごいものがありました」
「サッカーといっても、やっぱり人間同士」
スキッベ監督は広島時代からトレーニングの細かな管理をコーチやスタッフに任せる体制を取っており、その体制で生きたのが、昨年まで清水で監督をやっていた秋葉の指導力だった。
「秋葉コーチの良さはまずは誠実さ。誰にも愛され、信用される。サッカーといっても、やっぱり人間同士なのでね。そして監督経験があってサッカーをしっかり見られるし、コーチングも的確で練習メニューのオーガナイズをきちんとできる。
何よりあの明るさですよ。チームの雰囲気をプラスにもっていってくれました。日常および試合前のミーティングはほとんど秋葉コーチがやっていましたし、彼の貢献度は計り知れません」
その評判が他クラブにも伝わったのだろう。今年6月、秋葉は神戸を去り、ジュビロ磐田の新監督に就任した。

