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「驚きではない」守田英正30歳の“招集外”をどう捉えるべきなのか? 森保監督「いつでも戦力」発言の真意…“ある表現”が示す北中米W杯後への視点
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2026/03/25 17:31
今年5月に31歳になる守田英正。日本代表の主軸を担ってきたMFの“招集外”はどのような意味を持つのか
「いつでも戦力」と語った森保監督の思惑
守田が日本代表に何をもたらせるのかは、衆目の一致するところだ。森保監督も「いつでも戦力として代表の舞台に入って来られるだけの力がある」と、信頼感を口にする。
コアメンバーは継続して招集されているのだから、そこに入らない守田は厳しい立場にあるのでは、との観測もある。それもまた、客観的な事実だろう。
いずれにしても、森保監督がメンバーを固めるギリギリのタイミングまで、全体の底上げをはかりたいと考えるのは理解できる。そして、守田抜きのメンバーでも十分に戦えることが、驚きではないのだ。
スーパーサブ候補に? 伸び盛り20歳の“ふたりのFW”
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攻撃陣へ眼を移すと、昨年6月に国際Aマッチデビューを飾った佐野航大、25年に3試合出場の鈴木唯人がリストアップされた。さらには、フィールドプレーヤーで唯一の国内組として、高速で進化中の佐藤龍之介が選出された。
昨年末に膝を負傷した南野は、長期の離脱を強いられている。今回は久保建英も招集されていない。そうしたチーム事情も踏まえて3人がまとめて招集されたのだろうが、人材が不足しているわけではない。鎌田はインサイドハーフにも適応するし、3-4-2-1の2シャドーには堂安律、三笘薫、中村敬斗らをサイドからスライドさせればいい。その場合も、サイドが手薄になることはない。
森保監督は「ワールドカップで勝つために我々の最大値の可能性を考えられる選手であれば、(初めてでも)招集したほうがいいと思っています」と説明した。既存のメンバーとは違うキャラクターを加えることで、攻撃に新たな化学反応が起きることを期待しているのだろう。彼らが同時にピッチに立つことによる変化も、見定めたいはずだ。
前線では塩貝健人が初招集された。今冬にエールディビジのNECからドイツのヴォルフスブルクへ移籍した20歳は、小川航基や上田綺世とプレースタイルが異なる。相手DFと競り合いながらの推進力が、このチームのなかでは際立つ。力強いドリブル突破からフィニッシュへ持ち込めるし、ラストパスを供給することもできる。相手守備陣が消耗してきた時間帯で、強力な交代のカードに成り得る。


