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君が代後、日本代表サポの大声援がイングランド国歌でピタリと止み…「ザックにトルシエ、岡崎慎司も現場に」取材記者が鳥肌“NHKに映らない”舞台裏
posted2026/04/02 06:03
聖地ウェンブリーで勝利をつかんだサッカー日本代表。舞台裏はどんなことが起きていたか
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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JFA/AFLO
選手の喜びようがだんだん静かに
――まず率直に伺いたいのですが、試合後の選手の雰囲気はどうでしたか?
「もちろん、ピッチを去る前にはサポーター席の前で記念撮影をしたり、喜んでいました。嬉しさもあったそうです。でもね、びっくりするくらい静かだった。アジアのチームとして史上初めてイングランドを倒した夜ですよ? 普通なら大騒ぎになってもいい。でも選手たちは、改善点を話しあっていたそうです。例えば、上田綺世選手は前半の決定機のシーンをどう改善するかについて、ラストパスを出してくれた佐野海舟選手とディスカッションしていたそうです。
僕は幸運にも、4-1でドイツを下した23年9月のアウェイゲーム、ブラジルに逆転勝ちを収めた25年10月の試合も現地で取材できました。その2試合と比較すると、選手の喜びようはだんだん静かになっていると断言できます。試合内容もあるとはいえ、選手たちが考えているのはこういうこと。W杯まで2カ月半しかない。この英国遠征はW杯メンバー発表前最後の活動。そのメンタルの成熟こそが、対戦相手から見て日本代表の一番怖いところだと僕は思いましたね」
殊勲弾の三笘が語った周囲への感謝
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――なるほど。
「ただ、興味深いことに、先ほどあげた2試合以上に、選手間で別の選手の健闘や貢献を称えるようになっていました。さいたる例は三笘薫選手ですよね。上田選手はカウンターを始めるきっかけになったボール奪取について、三笘選手の嗅覚とボール奪取のスキルを称えていたんですよ。
ただ、当の三笘選手が語ったのは、上田選手が相手を引き付けてスペースを作ってくれたことと、中村敬斗選手が素晴らしいパスを出してくれたこと。中村選手のパスについては、『ブライトンでも、僕がその位置なので(中村の位置なので)、逆に(ブライトンに帰ったら)出さないといけないなと思わせるようなプレイだったので。本当に参考になりました』と。聖人君子のような発言でした。勝利に浮かれていたら、そんな風にはできないですよね」
――たしかにいい意味で、勝利の内容を現実的に捉えているように感じます。

