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水原一平氏には27億円賠償命令も…“違法賭博の胴元”が「たった5カ月」で刑期満了? 大谷翔平を巻き込んだスキャンダル黒幕が「短すぎる刑期」で出所のナゼ 

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奥窪優木

奥窪優木Yuki Okukubo

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posted2026/03/25 17:20

水原一平氏には27億円賠償命令も…“違法賭博の胴元”が「たった5カ月」で刑期満了? 大谷翔平を巻き込んだスキャンダル黒幕が「短すぎる刑期」で出所のナゼ<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

大谷翔平の元通訳を務めた水原一平氏を違法賭博に引き込んだマシュー・ボウヤーが出所。司法取引の結果、刑期はわずか5カ月だけだった

 現地アメリカでも、ボウヤーの刑期の短さは議論の対象となってきた。

 昨年8月の判決時点で、『AP通信』は数百人という顧客の規模や巨額の賭博だったことを示しながら「わずか1年の刑期」と驚きを持って伝えている。また『ネバダ・インディペンデント誌』も「非情に寛大な判決」と評している。

アメリカ国内では「軽すぎる刑期」に批判も?

 さらにSNSやネット掲示板でも

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「数千万ドル儲けて1年未満のムショ暮らしなら、悪くない取引だ」

「ただの通訳に何百万ドルもツケで賭けさせると思うか? 水原が大谷から金を盗んでいることをボウヤーが知っていたとしたら、それは共犯」

 といった投稿が散見される。

 直接の被害者が不在の形式犯であるボウヤーと、大谷から金を奪った水原では、罪の重さが異なることは当然かもしれない。しかし、水原が他人の口座からとてつもない金額を盗み出すに至った原因が、ボウヤーが胴元を務める違法賭博で多額の負債を抱えたことであったことも事実だ。 

 高額のギャンブルには強い依存性があるとされる。顧客を食い物にして人生を棒に振らせるだけでなく、その顧客を犯罪に走らせ、無関係の被害者を生む。その点においては、違法賭博業者はドラッグの密売組織と類似している。

 その頭目への制裁はどうあるべきなのか――スポーツに巣くう違法ギャンブルが世界的な問題となるなか、その議論が尽くされているとは言い難い。

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