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水原一平氏には27億円賠償命令も…“違法賭博の胴元”が「たった5カ月」で刑期満了? 大谷翔平を巻き込んだスキャンダル黒幕が「短すぎる刑期」で出所のナゼ
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奥窪優木Yuki Okukubo
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/25 17:20
大谷翔平の元通訳を務めた水原一平氏を違法賭博に引き込んだマシュー・ボウヤーが出所。司法取引の結果、刑期はわずか5カ月だけだった
被疑内容を全面的に認めることと、水原一平事件や他の違法賭博業者に関する捜査への協力などと引き換えに、検察の求刑は禁錮15カ月と大幅に短縮された。しかも、実際に下された判決はそれよりも短い禁錮12カ月と1日にとどまった。
さらにボウヤー氏が模範囚だったことに加え、ハーフウェイ・ハウスへの身柄移送が認められたことから、わずか5カ月での出獄となった。
逮捕後も多くの資産を持つボウヤー氏
ボウヤー氏は収監直前、メディアのインタビューに対し違法賭博業からの撤退を明言。「違法賭博の弊害について警告する講演活動を行いたい」とも語っていたが、今後の生業については明らかにされていない。しかし、それでも生活もしばらく安泰のようだ。
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不動産登記情報を確認したところ、ボウヤー氏のオレンジ郡の自宅は、親族を受取人とする個人信託名義となっており、その評価額は257万ドル(約4億円)とも見積もられている。加えて自身や妻が支配権を持つ法人名義でも複数の不動産物件が確認でき、評価額の合計は50万ドル(約8000万円)以上に達する。
ボウヤーには禁錮刑に加え、27万ドル(約4200万円)相当額の犯罪収益の没収と、160万ドル(約2億5000万円)の追徴課税も判決として下されたが、全てを失ったというわけではなさそうだ。
一方の水原は、判決が下された57カ月の刑期のうちいまだ48カ月を残す。
さらに大谷への賠償が命じられている約1700万ドル(約27億円)に加え、米内国歳入庁への追徴課税、約115万ドル(約1億8000万円)がその身にのしかかっている。

