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「あえて誰にも連絡しなかったが…」ヌートバーが侍ジャパン敗退直後に唯一メッセージを送った“相手”とは?「3年前のことは今も恩に感じているよ」

posted2026/03/27 11:08

 
「あえて誰にも連絡しなかったが…」ヌートバーが侍ジャパン敗退直後に唯一メッセージを送った“相手”とは?「3年前のことは今も恩に感じているよ」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

今回のWBCではNetflixのゲスト解説を務めたラーズ・ヌートバー

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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Nanae Suzuki

侍ジャパン敗退後、現地で激闘を見届けたラーズ・ヌートバーは“ある選手”にだけメッセージを送っていた。〈全2回の後編〉

 第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝で日本がベネズエラに敗れたあと、Netflixのゲスト解説者としてマイアミのローンデポパークを訪れていたラーズ・ヌートバーは侍ジャパンのほとんどのメンバーとは連絡を取らなかったのだという。前回大会での優勝に貢献し、いまだに気心の知れた選手はいる。それでも敗戦直後の仲間たちに“気持ちを整理する時間を与えたかった”というのは、プレイヤーの気持ちを熟知し、同時にコミュニケーション能力が高いこの選手らしい。

 そんな中、ヌートバーが唯一、試合直後に連絡したのが鈴木誠也だった。鈴木はベネズエラ戦の初回、二盗を試みてヘッドスライディングをした際に右膝を負傷。後に後十字靱帯の損傷と診断される無念のケガで、その時点でフィールドを去っていた。

「セイヤにはすぐにメッセージを送ったよ。誰かが試合中にケガをするのは見たくない。特にチームが負けて、これからシーズンに戻らなければいけない状況と、いろいろな難しいことが重なっている。だからセイヤが精神的にも肉体的にも大丈夫かどうかを確認したかったんだ。その日の夜遅くに返信があった。ケガの対応やたくさんのメッセージも来ていたと思うけど、それでも比較的すぐに返事をくれたよ」

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 こんなエピソードは、ヌートバーと鈴木の絆の深さを物語る。これまでチームメイトだったことは一度もない2人だが、関係が始まったのは2023年春。当時、まだ無名の存在だった日系アメリカ人外野手は侍ジャパンのメンバーに抜擢され、一躍時の人となった。日本人の母親を持っていても、日本語が堪能というわけではない若者にとっての“グルーガイ”になってくれたのが鈴木だったのだ。

【次ページ】 「セイヤが橋渡し役になってくれたんだ」

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#ラーズ・ヌートバー
#鈴木誠也

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